英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2023年全日本卓球選手権大会 その3「イエローカード」

2023-02-13 21:35:29 | スポーツ

(既に、大会終了から2週間経ってしまいました……)
 今大会、目についたのは、イエローカード。
 そう言えば、卓球にもイエローカードがあったなあ……そんな感じで、あまり目にすることがなかったが、今大会は黄色いカードが目についた。と言っても、NHK中継が減り、観戦した試合数が少ないので、偶々、目にしただけなのかもしれない。カーリングは予選リーグから8日間連続で中継していたというのに……

 ええと、どういう場合、行為に対してイエローカードが出されるんだったっけ?
 確か、遅延行為とか判定に対してあからさまに不平の意を表す態度、その他、マナー違反とみられる行為に対して出されていたと思うけれど……
 これまで、中継でもほとんど見られなかったイエローカードなので、(私は)よくわかっていない……昭和だったら、卓球協会に問い合わせるか(そんな度胸はありません)、書店(多分、立ち読み…ごめんなさい)や図書館に行って卓球のルールブックを読むとかするしかなかったが、今は、インターネットと言う便利なものがある。いろいろページ(サイトやブログ)を拝見すると……
 『異質な卓球ブログ』「その行為!イエローカードです!今すぐやめなさい!」というページに到達した。
 「その行為!イエローカードです!今すぐやめなさい!」と強い語調で、《動画などの、違法アップロード》のコマーシャルを思い出し、ちょっと怖く感じてしまったが、非常に分かりやすく丁寧に説明されていた。
 そのブログの主催者に、ご紹介とリンクを張る承諾を頂きました。快く承諾していただき、ありがとうございました。

 イエローカード対象行為として、《バッドマナー》や《プレー中のアドバイス》(アドバイスが許されるのは、「タイム」の時およびゲームとゲームの間の休憩時間のみ)がある。
 (バッドマナーについては、後述)

“レッドカード”もある
・2度目のイエローカード(監督・コーチの場合)
・登録されている監督やコーチ以外の選手やコーチがアドバイスした時
  観客のアドバイスに対しては、おとがめなし(カードなし)……少し矛盾を感じる規定。《単なる観客の場合、アドバイスにはならない。的確な助言ではない》ということなのだろが、これを悪用して、《大会に参加している選手やコーチ以外の関係者にアドバイスをさせる》ことは、可能かも。

 イエローカードやレッドカードの罰則は、選手の場合と監督・コーチの場合で異なる
【選手の場合】
イエローカード(違反行為)1回目……口頭注意のみで何もなし
イエローカード(違反行為)2回目……相手に1ポイント
イエローカード(違反行為)3回目……相手に2ポイント
イエローカード(違反行為)4回目……審判長に報告

【監督・コーチの場合】
イエローカード2回目でレッドカードとなり、退場となります。
(この場合の退場は試合会場からの退場ではなく、プレーしている場所(競技領域)から離れなければならないということ)

 実は、石川佳純選手もレッドカードを受けて退場したことがあるそうだ。(単に声援(日本語)を送っただけなのに、アドバイスをしたと受け取られた)
 詳しくは、「その行為!イエローカードです!今すぐやめなさい!」をご参照


 さて、今回、このイエローカードを記事で取り上げたのは、今大会のイエローカードの判断に疑問を感じたからだ。
 《えっ?なんで、イエローカードなんだ?》と思うことがほとんどだった(カードを出された選手には注意をしていたが、場内にはアナウンスされないし、集音マイクも拾えない)。
 おそらく遅延行為だとは思うけれど……

 特に疑問に感じたのは、女子シングルス決勝の早田-木原戦。
 木原のサーブの時に、イエローカードが出されたのだが、特に時間がかかっていたわけではなかった。なので、《なんで?》と思った。VTRで見直しても、遅延行為は勿論、時間もかかっていなかった。
 「ストップ」の声が掛かり、木原はサーブの動作を止め、主審の方を見やる映像。この時に、主審から具体的な注意を受けたのかもしれないが、映像からは分からなかった。木原はイエローカードを受け入れたが、次のサーブに入る時、怪訝な顔をしていた。どのタイミングでイエローカードを出されても、心理的プレッシャーなどマイナス作用を受けるとは思うが、白熱した場面での不可解なイエローカードは、集中力が切断されるし、今後のサーブに気を使わなくてはならなくなってしまう。
 この後(1ゲームあと?)に、早田もイエローカードを出されたが、これも不可解な出され方だった。
 《なんだよ、この審判は?》と思った。木原の時も、早田の時も、カードを出しながら何か言葉を発していたが、聴こえないし、マスクをしているので、口の動きも分からない。

 大会によっては、《今大会は、遅延行為に対して厳しくしよう》とかの方針が立てられることがあるとのこと。今大会も、そういう打ち合わせがあったのかもしれないが、そういう事があったとしても、やはり、疑問を感じるイエローカードだった。


 まあ、卓球に限らず、そして、イエローカードに限らず、審判の判断(主観)が反映される(競技や判定の種類によって、その差異はある)。それは仕方のないことであるし、判定に主観が入ること自体を否定するものではない。ただし、審判の方も、判定の目を磨いて、さらに、冷静な判断を下せる審判の技量を持ってほしい。
 それはともかく、卓球における《イエロー(レッド)カードの基準》が明確ではないと思うが、これを規制すべきだ!と思う行為が放置されている(後述)

【バッドマナーの例】として
・相手に罵詈雑言を浴びせるなど、相手を不快にする行為
・観客を罵倒して、観客を不快にする行為
・プレー中に勝手に場所を離れる
・卓球台やフェンス等に当たり散らす
・審判に対し、長時間抗議する
・明らかな遅延行為

それと、イエローカードの範疇ではないかもしれないが、
・不正サーブ(「球を垂直に上げない」「ラケットで打つ瞬間を見せない」など)
も、注意の対象になっていたように思う(カードは出されないのかも)

 これらの項目は、そのそれぞれの行為については同意・納得できるものである。
 しかし、先述したように、遅延行為については、その基準がはっきりしない。サーブまでの時間の長さなどは、目安の秒数を明示した方が良い(実際に計らなくてもいいとは思う)し、遅延行為(ダブルスでのサーブ前のサインのやり取りの繰り返し行為)などを具体的に上げるべきだろう。
 とにかく、木原が取られたイエローカードは、《明らかな遅延行為》ではないように思えた。

 で、実は、先にもちらりと書いたが、“バッドマナー”と言うならば、“雄叫び”はどうなのか?……“バッドマナー”には該当しないのだろうか?
 確かに、罵詈雑言ではないし、罵倒しているわけではない。
 しかし、《相手を不快にさせないか?》については、どうなのだろう?

 会心のプレーで思わず声を出したり、気持が入り過ぎて気合を発してしまうのは、仕方がない。許容すべきであろう。
 しかし、戦略的に発する声はフェアではない。

 戦略的な声とは、どういうものか?
➀得点を上げるたびに、雄叫びを上げる。一応、相手に向かっての発声ではなく、後ろを向いて発しているが、思わず出た声というより、意識的に叫んでいるという印象を受ける(威嚇の効果もありそう)。一度叫んだあと、ボリュームを下げるが、3,4度繰り返すことが多い。
②得点の度ではないが、ラリーを制した時や、会心のノータッチエースを決めた時に、叫び声や気合の声を発し、自分の優位を確認づけたり、相手のダメージを駄目押しする(ように聞こえる)
③得点を上げた時、何度も奇声を上げる(何度も叫ぶという行為は、明らかに意図的である)

 気合のような大声を上げるというのは、メンタル的にプラスになると考えられる。逆に、得点を取られ、雄叫びを挙げられるのは、精神的ダメージが大きい。
 《スポーツ(勝負)とは、そう言うものも含んでいる》という考えも否定はできないが、私は好きじゃない。
 繰り返し書くが、《相手を不快にする行為》ではないのか?
 目に余る雄叫びには、イエローカードを出すべきだ。
コメント
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