英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ネーションズリーグ2024女子 日本vsカナダ戦 第2セットの検証

2024-06-16 11:32:56 | スポーツ
「ネーションズリーグ2024女子 日本vsカナダ 疑問の眞鍋采配」という記事を書いた。

 この試合後の眞鍋監督の言「スパイク決定率、効果率…。数字が1番悪かったから代えました」について、もう少し掘り下げてみた。
 確かに、“数字が一番悪かった”というのは事実で、実際、石川はこのセット交代するまで、スパイクを6本打って、1本も決まらなかった。さらに、決まらなかった6本のうち、スパイクミスなどで即失点につながったのが3本もあった。
 この事実だけを見ると、交代はやむを得ないと思う。
 
ただし、
プレーの内容(石川がスパイクを打ったトスの状況)を考えると、《得点0というのは仕方がなかった》と考えられる。
 十分な力で打てるトスは1本か2本で、しかも、セッターに攻撃の選択肢が石川へのトスしかないような状況。当然、相手のブロックにマークされていた。
 さらに、6本のうち3本は、返すのが精一杯という状態のトスだった。

 そんな状況でも、ブロックアウトを誘うとか、リバウンドを取って攻撃をつなげるという手段はあり、何とかするのがエースなのかもしれない。
 しかし、素人の目ではあるが、石川の条件と同じ条件だったなら、古賀でも1本決められるかどうかだったように思う。

 石川が交代したのは、最後のスパイクミス(失点)して1プレー(1得点)あった後。おそらく分析者(コーチ)から、石川のスパイク決定率(決定数)を聞いて、判断したのだろう。
 この交代については、仕方がないというか、当然に近い判断だと思う。
 しかし、この後、ずっとベンチに下げたままだというのが納得できない。
 前記事で書いたように、石川は単にスパイクを打つだけではなく、サーブレシーブやスパイクレシーブなどの守備の貢献度が高い。バックアタックも打てるし、サーブも強力。
 井上のそつのないスパイクや、和田の強力なスパイクやサーブも評価に値するが、後衛に下がった時の、守備力や繋ぎが低下するので、チーム全体の攻撃の正確性やバリエーションが低下してしまう。


 石川を後退させるのは、《流れを変える》《ベンチから石川が相手のブロックや守備を分析する》効力はある。
 しかし、再起用しなかったことには大いに疑問を感じた。

 ちなみに、このセット、石川が交代した日本21-19カナダの時点では(テレビ中継映像で私が確認しただけなので、不正確です)
古賀 5/10 (スパイクミスの失点0)(サーブミス1)
山田 1/2 (失点1) サーブポイント1
宮部 3/4 ブロックポイント2 (サーブミス2)
林  3/3
岩崎 0/1
小島 サーブレシーブ失点2

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2 コメント

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コメント、ありがとうございます ()
2024-06-25 14:43:04
TAKAOSANさん、コメントありがとうございます。

>私は、石川選手の交替は妥当だと思っています。

 客観性を持って記事を書こうとしているのですが、石川選手を応援しているので、石川選手寄りの考えになりがちです。
 井上選手のコースの打ち分けは見事でした。相手スパイカーの動きに対応するブロックも良いです。

>タイの人は、基本的に日本びいきです。日本の女子バレーも普通に人気です。

 安心しました。

>ガビがそれほど脅威ではありませんでした。彼女がもっと足の長いスパイクをうつと日本も苦しくなるのですが、打ちつけようとすればするほど、楽になります。

 なるほどです。ちょっとムキになっていた感じがしました。でもいつももそんな気がします…
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はじめまして (TAKAOSAN)
2024-06-25 10:36:35
コメントありがとうございます。
私は、石川選手の交替は妥当だと思っています。
古賀選手を休ませるという案については、良いかと思っています。
監督のタイムのタイミングは、ブラジル戦に関しては妥当だと感じました。
タイの人は、基本的に日本びいきです。日本の女子バレーも普通に人気です。何故、ブラジルのときはあんなに応援したのか?ブラジルがタイにあっさりと勝ったからだと思います。

バレーボールは私も長くプレーしていましたが、流れが大事。流れが変わると取り返せない。
ブラジルは現地で見ると、ガビがそれほど脅威ではありませんでした。彼女がもっと足の長いスパイクをうつと日本も苦しくなるのですが、打ちつけようとすればするほど、楽になります。
そういう感じが非常に出ていました。
なので、ガビをかなりブロックできたことが勝因かなと思っています。
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