英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

森喜朗会長の女性蔑視発言問題 ~~「(辞めるのは)みんな納得しない」……皆というのは誰を言うのか?~~

2021-02-09 15:59:29 | 時事
 東京五輪組織委員会の森喜朗会長が、女性理事を増やす方針を受け「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「女性を増やす場合は発言の時間もある程度は規制しておかないと、なかなか終わらないので困る」などの発言が、“女性蔑視”だと大バッシングを浴びている。
 さらに、謝罪会見での氏の応答や態度がさらに傷を深めた。



 問題となった発言があった翌日の四日午前、「(辞任の)腹を決めた」という森氏に対し、組織委幹部(武藤事務総長、遠藤副会長等)「とんでもない。みんな納得しない」などと説得、森氏は翻意したという(中日新聞「森会長 “辞任するつもりだった” 組織委幹部ら慰留で翻意」

 「みんな納得しない」というのは“周囲1メートルか?”と今日の『とくダネ!』で誰かが言っていたが、森氏の周囲の組織委員会の幹部たちだけが納得しないのだろう。世論を無視する“政治家の論理”だ。
 今回の発言で、森氏だけでなく組織委員会全体が“女性を蔑視する組織”と批判されているというのに……


 組織委員会だけでなく、二階氏も「辞任の必要はない」と擁護。自民党の幹事長の二階氏が擁護するということは、自民党に意思と解釈できる。
 菅総理は森氏の発言を「あってはならないこと」と言及したが、この「あってはならないこと」という言い回しは、やや受動的な表現で、糾弾の意思を緩めた印象がある。(この「あってはならないこと」という表現はなかなか便利なようで、組織のトップの使用頻度は高い)
 IOCも森氏が発言を謝罪し撤回したことで「この問題は終了と考えている」と回答したという。森氏の発言は問題あったとしても、謝罪したのだから、これ以上はとやかく言わないという意味だろう。(その後、森発言を非難する態度へ手の平返し)
 世間では「五輪憲章の精神に反している」と非難されているが、巨大スポンサーである米国放送局の意向を尊重して、決勝種目を午前中(米国ではゴールデンタイム)に行う五輪に、五輪憲章の精神を求めても仕方がないのかもしれない。


 そもそも、問題発言前の段階で、森会長が続投しているのに不満を感じていた。
 これまで「エンブレム問題」「国立競技場、再設計問題」「予算の大幅オーバー問題」「マラソン会場変更におけるゴタゴタ」などで、氏の責任を追及されることはほとんどなかった。(上手に都知事に振っていた)
 森氏は都や国から資金を出させる手腕に長けていた……

 このままでは、日本は女性を蔑視する国と見なされてしまう(実際、その傾向が強いのかもしれないが)。

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