英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『MR.BRAIN』 最終回「終幕~さらば愛しの変人脳科学者!!最後の脳トレは笑顔活用法」

2009-07-12 14:52:30 | ドラマ・映画
 最終話のテーマは「笑み(笑い)」と「誘導」でした。

 九十九(木村拓哉)を鼻で笑った北里(上川隆也)に、人を殺したら笑えなくなると説得し、ダミーのライフルで警察を誘導した手口を、ダミーの携帯電話でやり返し、北里がすっきりした表情で自然に笑うという終末。よかったです。
 犯行声明に相当する血のバツ印に、強烈な犯人の意思が込められているのは評価できる。
 面白かったです。


 ですが、多少の疑問点、突っ込みが残ります。些細なことなので、興味ある方は読んでみてください。

①北里の協力者(手下?)は、九十九を縛った後、どこへ消えたの?

②衆議院議員・尾崎をタイムリミットを決めて殺さず監禁したのはなぜ?
 同様に当時の担当裁判官だった津田も殺さず拉致しようとしたのはなぜ?
 自分の無実や警察の汚さを証明することより、復習するのが目的だったようなので、北里の犯行には矛盾がある。
 警察をあざ笑うことも目的だったようなので、それはそれでいいのかもしれない。

③飴の連絡方法は、時間と手間がかかるだけで、合理的だとは思えない。

④何者か(九十九)の気配を感じた北里だが、そのまま犯行を実行した。
 飴をすり替えられずに黄色(注意)だった場合、注意って、どうしたらいいの?

⑤武井刑事(市川海老蔵)が、津田への復讐を実行したことを知ったとき、狼狽し悔しがっていたが、黄色の合図なら普通実行するのでは?

⑥科警研の連中、九十九に影響され過ぎ

⑦当時の事件の担当者である尾崎の息子・伸一郎(鈴木一真)が、北里の骨髄に適合するというのは、奇跡的な確率である。そのうえ、北里は100万分の1というDNA鑑定の誤差で冤罪になっているし。
 それにしても、鈴木一真さん、こういう怪しいけれど犯人じゃないというパターンが多いなあ。
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良い子、悪い子、普通の子

2009-07-11 13:50:04 | 日記
 「市民の集い」での来賓祝辞の警察署長の言葉です。

 「警察の目で言えば、子供は『良い子、悪い子、普通の子』に分けられます」
だそうです。


 さすがですねえ。簡単に見分けられるんだ。
 「法を犯すか、どうか」という観点かもしれませんが、それだと、普通の子と良い子の違いは何?
 「積極的に社会奉仕などをするか、しないか」なのかな?

 良い子に見える子でも、陰で悪いことしているかもしれないし、普通の子でも現代社会にはストレスや誘惑が多いので、心配です。

 そんな単純に、区別していいのでしょうか?
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『将棋世界』6月号②

2009-07-10 21:25:48 | 将棋
★王将戦第7局「中座飛車で飾った有終の美」 観戦記 小暮克洋氏
 この将棋については、私も3月27日に『王将戦第七局』を書いています。

 この将棋、最終局という大一番にもかかわらず、後手ながら中座飛車を駆使し、終始積極的に局面をリードしていたように感じた。
 相当難解な変化が相当多数あったけれども、羽生名人はきっちり読み切っていたよう思えた。最近見られる、終盤の足取りの乱れは全くなく、羽生名人の会心譜と言える。

 小暮氏の観戦記は、これでもかというほど詳細な変化まで記されている。時には(しょっちゅうかも)、棋力がついていけず、読むのに難儀することもあるが、将棋の真相を知ることができるので、非常にありがたい。
 ずっと優勢でそれを維持して勝ちきったと思っていたが、実際は逆転勝ちだったということもある。その際、やはり真実を知っておきたい。将棋の面白さ、あるいは勝負の機微や心理なども大きな観戦記の要素であるが、やはり、将棋の真相も観戦記の必須要素であると思う。
 疑問手や悪手の指摘もないまま、形勢が入れ替わっている観戦記を時々見かけるが、すごくフラストレーションを感じてしまう。

 今回の観戦記は、「2週間後の深浦の述懐」を織り交ぜてある。対局者にしか分からない将棋の感触が分かり、より将棋の真相に近づけたような気がする。
 「▲3五角が敗着」が局後の結論だったが、深浦の述懐によると
「本譜▲3五角で▲7三馬も、やはり足りませんね。……〈略〉……2日目もずっと難しいと思いながら指していましたが、大局観が悪かったようです。本局の敗着は、封じ手の▲4六角に行き着く気がします」
 と述べている。


 さて、女流棋士誕生35周年記念パーティの夜、小暮氏とyutanpo氏と語り合ったが、この将棋についても話題に上った。

 その時、(観戦記でも私の疑問に呼応する解説をしてくれていたような気がするが)、観戦記で語られていない羽生名人の恐るべき読み筋を披露してくれた。

 実は、詳細は覚えていない。
 確か、ある変化で、羽生陣の2枚の金(第4図参照)をボロボロ取らせる手順がを食らうが、これは許容範囲、と言うか、この変化の場合、5四の桂をはずされないことが肝心で、言わば「二枚の金はわざと取らせる」と言うのだ。



 玉が追われながら守備の金を2枚とられる変化など成立するわけない。吟味するより初めから読みの対象から外してしまう。

 確か、こんな感じだったと思う。
 とにかく、驚嘆すべき羽生名人のすごさと将棋の面白さである。
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『将棋世界』6月号①

2009-07-09 22:18:01 | 将棋
 現在、8月号が販売中です。一応、6月号、7月号を読んではいるのですが、記事を書いている余裕がありません。

 もう6月号、7月号はあきらめて、8月号からとも思ったのですが、気分がすっきりしないので、6月号から書きます。気のついたこと思いつくことを羅列するだけになりますが、ご了承ください。

★名人戦第1局「大長考が招いた大熱戦の明暗」 観戦記 高橋呉郎氏
 すでに遠い過去のように感じるが、3か月前、郷田九段の大長考で幕が上がった今期の名人戦。
 3時間26分、昼食休憩を入れると4時間を超える大長考。過激な順を読んだが、断念して方針を変更したそうだ。局面は郷田九段の思惑通り、曲線的なねじり合いになったが、羽生名人が局勢を僅かにリードし、最後までその差を維持して先勝した。

 ただ、中盤以降、羽生名人にもたつきが見られ、最終盤も冷や汗をかくことになった。竜王戦に見られた羽生名人の終盤力に陰りをこの名人戦でも払拭できなかった。
 もしかしたら、郷田九段の序盤の長考に、ペースが狂ったのかもしれない。


★特別座談会「新時代の風は吹いたか」
 第一人者の渡辺竜王、中堅、若手を代表して、事情通の鈴木大介八段と佐藤天彦新人王を起用。妥当かもしれないが、何か物足りなさを感じる人選。

 里見倉敷藤花に続いて話題に取り上げたのが深浦王位。

「深浦王位は、研究が深いので、何局も同じ相手と、作戦や読みが深い部分で争うタイトル戦に向いている。逆に、違う相手と一番勝負が続く順位戦には合わない」と分析している。

『2年連続羽生名人に王位戦で競り勝った深浦王位なのに、順位戦でB級に陥落したのはなぜか?』
 という問いに、
「羽生名人を追う2番手グループは20人ほど横一線にいて、タイトル保持者が3人もB級にいる現象は、それほど不思議ではない」
 と、分析している。

 20人も横一線というのは、少し違うような気がする。やはりタイトル保持者三人と佐藤九段、森内九段、木村八段、郷田九段がやや抜けていて、それから、谷川九段、丸山九段、藤井九段、鈴木八段が続いていると見る。あと、今年グンと飛躍しそうなのが、山崎七段。
 とにかく、王位戦の深浦-木村戦は興味深い。羽生名人以外の棋士と戦うタイトル戦で、深浦王位がどのような将棋を見せるか?今、絶好調の木村八段は、それを見るのに格好の相手だ。

 3番目の注目棋士が渡辺竜王。
『渡辺竜王がA級に上がれないのはなぜ?』
 これには、深浦王位の時と同じく「2番手20人説」で説明。

 4番手久保棋王に続いて、5番手、6番手の注目棋士に、鈴木八段、佐藤新人王を取り上げているが、こういった「気を使った」取り上げ方は、やめてほしい。

 注目棋士の最後に羽生名人。
 二番手グループを相手に7割2分の勝率、それ以下に対してはほとんど負けない。改めて、すごさを語ってもらって、ファンとしてはうれしい。



 テーマ3『名人戦予想』

渡辺竜王「あえて言えば4勝3敗で羽生名人」
鈴木八段「4勝1敗、4勝2敗なら郷田九段、最終局まで行けば羽生名人」
佐藤新人王「王将を防衛したのが精神的に大きく、羽生名人有利」

 これは、ほぼ的中。
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『新・警視庁捜査一課9係』 第2話「殺人女優」

2009-07-09 14:49:15 | ドラマ・映画
 映画監督の平柳義武(西田健)が自殺に見せかけて殺害されて、容疑者は主演女優で元愛人の越後千賀子(多岐川裕美)と、第一発見者の妻・文江(久世星佳)。
 とっても怪しい二人だが、最初に何気なく登場した記録係の小山内民子(吉田羊)と千賀子の付き人・鈴元美雪(鈴木麻衣花)が犯人だとにらんだ刑事ドラマ好きな人も多かったに違いない。
 あと、元愛人と妻が結託して殺害したという線もあると見ていた。タイトルが「殺人女優」でもあるし(妻も元女優)。

 途中、その二人がさらに疑わしくなる事実が浮上する。
 女優にとっては監督がこの作品でシリーズを終わらせようと考えていたこと。
 妻にとっては、少しずつ毒を盛っていたという証拠。
 ただ、絞殺→検死が予想されるので、「毒を盛る」と「絞殺」は矛盾し、妻の容疑は帰って薄くなった。
 そして、監督が主演女優の意見を聞き入れて、脚本を書き直していたことが判明し、女優の容疑も薄くなる。

 結局、監督の厳しさを誤解した記録係の発作的犯行。

 監督の愛情こもった厳しさが仇になってしまった。もう少し、わかりやすく気持ちを示していれば、記録係が封筒の中身を見ていれば、こんな悲しい結果にならなかったのにと、思いっきり残念な真相だった。

 殺される直前の夫婦の会話や、うぬぼれた女優にきついことを言われたにもかかわらず、脚本を書き直していた監督は、後で思えば優しかったんだなあ。


 私も妻に、もう少しわかりやすい愛情表現をしないと駄目かも


★ 今回の気になったこと

①青柳刑事(吹越満)が女優に対して失礼な表現を使ったとき、それを注意するのが、矢沢刑事(田口浩正)ではなく、係長(渡瀬恒彦)だったのが、違和感を感じた

②映画の映像チェックで、カットが変わったとき、うちわを持つ手が違っていたことに、記録係が叱られていたが、これは、助監督の責任なのでは?

③殺される瞬間、原稿用紙に監督が書いた「ウソ」という文字、普通だったら、もっとクローズアップするのでは?
 係長は脚本の続きが気になって仕方がなかったようだが、普段の彼なら、まず「ウソ」という文字にこだわるのではないか?

④あの監督の脚本ならともかく、あの主演女優の脚本ではヒットは無理なような気がする

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『ハンチョウ ~神南署安積班』 第13話

2009-07-07 21:05:36 | ドラマ・映画
 今回は「夫婦のすれ違い」がテーマでした。

 夫婦にとっては、「しっかり向き合って言葉に出さないと気持ちが伝わらない」ということ。
 捜査では、「上っ面の情報をうのみにしては、真実が見えない」ということ。

 この両面がうまくマッチしていて、少しずつ、事件(夫婦)の真相が明らかになっていく面白さがありました。
 また、捜査初期の段階で、安住班で時々行う、いろいろな角度から事件を考える議論も面白いです。

 ただ、番組開始34分後に初めて犯人が登場というのは、かなり反則ですが、たまには許されるでしょう。

 「ハンチョウ」というサブテーマは、部下の昇進を願いつつ、手放したくないという安積(佐々木蔵之介)の葛藤(あまり葛藤しているようには見えませんでしたが)でした。
 というわけで、クライマックスは村雨(中村俊介)が活躍、班長バリの説得で容疑者を落としました。

 村雨の気持ちを問いただすことができなかった安積でしたが、村雨は班長のそばにいたいときっぱり。相思相愛で、めでたしめでたし。
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ウインブルドンテニス2009

2009-07-07 15:22:30 | スポーツ
 「死闘」という言葉を簡単に使ってはいけないと思うが、男子シングルス決勝のフェデラー×ロディックは、死闘と表現しても誰も文句は言わないであろう。

 最終セット16-14。延々と続くサービスキープ、ほとんどブレークチャンスはなかった(8-8の時、ロディックが2度のブレークチャンスがあったのみ)。
 延々と続くかと思われた最終セットだが、30ゲーム目、ついにロディックが力尽きた。


  ロディックは準々決勝はヒューイットにフルセットにもつれ込んでいる。ヒューイットは元チャンピオンであるが、ノーシード。2回戦で第5シードのデル=ボトロを破っているが、デル=ボトロは過去2回戦進出が最高と、芝を苦手にしているようだ。
 ヒューイット自身、優勝したのは2002年、昨年は4回戦で敗退、ATPランキングも44位。今大会は好調といえ、正直、最盛期を過ぎた感は否めない。
 そのヒューイットに苦戦している(ハイライトで観たのみ)のだから、準決勝はマレーのものではないかと思った。さらに、2年連続準優勝といっても2004年、2005年のことで、ややピークを過ぎた感がある。今大会は第6シード。

 しかし、準決勝のマレー戦、3-1で競り勝つ。ビッグサーブとサーブ&ボレーだけでなく、正確なストロークとそして常に冷静、強靭な精神力を感じた。
 マレーは地元の期待と声援を一身に背負っている。ロディックもプレーをしにくいが、マレーもプレッシャーがあったかもしれない。なので、単純にロディックの評価を上げることはできないが、今年のロディックは、一味違うのは間違いない。


 一方のフェデラーは、順調であった。
 ヤマと見られた準々決勝、カルロビッチ(第23シード)戦。身長208センチから繰り出すサーブは強烈。まさにビッグサーバーだ。今大会はもちろん、今年に入って、サービスゲームを落としていない。
 フェデラー優位には違いないが、苦戦、あるいは試合の流れによっては番狂わせもあるかもと思われたが、6-3、7-5、7-6とストレート勝ち。
 カルロビッチに23本ものサービスエースを決められたが、ここぞというときのリターンはさすがで、第1、第2セットできっちり1度ずつサービスをブレークした。また、サービスゲームでは、ブレークチャンスさえ許さず、まったく危なげがなかった。

 準決勝のハース(第24シード)戦も、7-6、7-5、6-3とストレート勝ち。この試合も、ハースにブレークチャンスさえ与えず、まったく、危なげがなかった。ただ、この試合、フェデラーに凡ミスが多かったような気がした。


 決勝戦、ふたりの過去の対戦は、ウインブルドン決勝の2度を含め、18勝2敗とフェデラーが圧倒している。また、4大大会に限ってみると、フェデラーの7戦全勝。準決勝のミスの多さが気にかかるが、対戦成績、最近の実績からフェデラーの優位は動きそうになかった。
 事実、ゲームが始まると、フェデラーは相手にほとんどポイントを与えることなくサービスゲームをキープするのに対し、ロディックは1、2ポイント与えてのサービスキープ。フェデラーペースで試合が進んでいく。
 ところが、ロディックの6-5で迎えたフェデラーのサービスゲーム、15-15からロディックが鋭い切り替えしを見せ、30-15とリードすると、フェデラーが力んでショットをミスする。ワンチャンスを逃さなかったロディックが第1セットをものにした。
 第2セットも、この流れは変化しない。ポイント的には押しているフェデラーだが、ブレークできない。
 お互いサーブは強烈だが、サービスエースはフェデラーが多い。サーブでもフェデラーが上回れば、フェデラーが楽勝に思える。しかし、この日はストローク戦においてはロディックが押している。ラリーが続くと、フェデラーが先にミスを犯してしまう。フェデラーならではのエースも多いが、単純なストロークのミスも多い。
 簡単にサービスはキープするフェデラーであるが、ゲームを支配しているのはロディックだった。
 結局、このセットはお互いにサービスゲームを敗れず、タイブレークにもつれ込んだ。ワンチャンスをものにされた第1セット、このセットもタイブレークと、いやな感じのフェデラー、ミスショットを2度、2-6と追い込まれる。
 ここでフェデラーが開き直り、かなり難しい返球を見事に切り返す。また、ロディックも力が入ったのか、ミスショット。一気にフェデラーが6点連取し、ピンチを脱出。

 ロディックはショックだったのだろう。第3セット、入るべきコートを間違える。
 セット冒頭に動揺を見せたロディックだったが、タイブレークに持ち込んだ。依然、サービスゲームはブレークされていない。結局、タイブレークで第3セットは失ったが、ゲームはロディックが支配しているように思えた。
 その証拠といっては何だが、第4セットはフェデラーのサービスゲームをブレークし、ロディックが6-3で奪う。

 第5セットは、タイブレークがない。ここまで相手のサービスをブレークしていないフェデラーに対し、ロディックは2度破っている。ロディック有利か?
 しかし、フェデラーも根競べと腹を決めたのか、サービスゲームを死守し、第30ゲーム、ついにこの試合初めてロディックのサービスゲームをブレークし、グランドスラム通算15勝目をあげた。これは、サンプラスの14度を抜いて史上最多。


 ナダルの故障欠場で、ガチガチの本命だったフェデラーが優勝したが、予想に反して決勝は大苦戦だった。

 その原因は、やはりナダルの欠場にあると推測する。
 確かに、準決勝までは危なげなかったように思える。サーは好調で、サービスゲームは危なげない。難しい球も、逆にエースで切り返すなど、フェデラーならではのプレーも多く見られた。ほとんど表情を変えずにプレーし、精神的にも安定しているように見えた。
 いつもと違うのはイージーミスが多いこと。特にストローク戦の最中に。

 昨年まではナダルが決勝で待っていた。ナダルには生半可なストロークだとエース級の返球が返ってきてしまう。それで、ナダル戦を想定して、厳しいところ、強いボールを放っていたように思う。
 しかし、今回はナダルはいない。9割8割のストロークでも十分という意識が知らず知らずに働いていたのではなかろうか?
 それで、ストロークがいつもより弱くて、ラリーを支配できず、それがミスにつながってしまったのではなかろうか?
 ストロークが弱いので、相手もミスをせず、相手から先に崩れることも少なかったようだ。(準決勝、決勝)


 それでも勝ってしまうフェデラーはすごい。第2セットのピンチ、最終セットの動じない精神力・体力は、やはり史上最高のプレーヤーだ。
 
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『MW-ムウ- 第0章 ~悪魔のゲーム~』

2009-07-06 22:57:50 | ドラマ・映画
(上から目線で申し訳ありませんが)
 それなりに面白かった。(ドラマとしては面白かった)
 でも、映画の宣伝にしか思えませんでした(実際そうなのですが)。

 私だけかもしれませんが、ドラマや映画における犯人の行動は、ある程度、いやかなりの必然性があるべきだと思っています。



 今回のゲーム?は

拘束された赤い服の男と、青い服の男がいて、

「赤い服の男と、青い服の男のうち、
どちらかは、母親を殺した男。
どちらかは、本当の父親。

60分以内に、自分の母親を殺した男を殺し、
その色の導線を切れ。

でなければ、彼女・渡辺ゆかり(谷村美月)は、時限爆弾で死ぬ」

森岡隆志(佐藤健)が、結城美智雄(玉木宏)と告げられる。



 ひきつけられる設定だったが、そこまでする必要があったのだろうか?
 青の男、山内(小市慢太郎)や、赤の男、荒木重和(大河内浩)の口を割らせる為らしいが、かなり手の掛るやり方で、他にいくらでも方法があったように思える。
 島民全員が死んだ事件の復讐のため結城は動いているらしいが、森岡も山内も、その件での被害者なのに、この仕打ちはなぜ?
 結城は復讐に狂い、そのためならどんなことでもする非常な男であるという設定なのだろうか?
 そうだとしても、このドラマが映画に興味を持たせ、人物やその他の設定を説明し導入するという役目は果たせたかもしれない。しかし、そのためだけに終始してしまっているのは残念。くどいようだが、犯人の行動は、必然性があってほしい。


 その他の疑問点としては、

①妻と娘が殺された夜の山内の不可解な行動。姿を消す必要があったのだろうか。正当防衛と主張しても、国がらみで隠ぺい、あるいは、抹殺されてしまう危険性を感じたためなのだろうか?

②16年前島田(山内)一家をなぜ素人の荒木にやらせたのか?結局失敗したのだし、彼を生かしておいてよかったのか?

③焼死体が発見されて、島田と断定されたが、その焼死体はだれだったのか?最初は島田一家を襲った犯人かと思ったが、犯人の荒木は生きていた。

④島田は息子を捨ててまで身を隠したはずなのに、山内として日のあたる生活をしている

⑤ガムテープがあれば、爆発から逃げられた?
 ボタンを押さえ続けないと爆発してしまう爆弾。なので、ガムテープか何かで抑えればなどと、つまらないことを考えてしまった。
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『新・警視庁捜査一課9係』 第1回 「殺人占い 」

2009-07-06 22:37:49 | ドラマ・映画
 他のブログの方も指摘されていますが、「新」になって、9係のメンバーのしがらみが薄くなりました。
 もともと軽いキャラの9係のメンバーですが、抱えるものが重くて、それが足枷になっていて、ドラマ全体が重々しかったです。見ている私も事件に集中できませんでした。もしかしたら脚本家もうっとおしくなって、放り投げてしまったのかもしれませんね。


 ドラマ的に興味を呼ぶため、「浅輪直樹、お前のせいで、この女は死んだ」というチップを残して、無理やり浅輪刑事(井ノ原快彦)を絡ませた。
 まあこの程度は、ストーリーに破綻がなければ許される範囲だが、そうとも言えない破綻ぶりだった。


①犯人はなぜアルバムを取っていかなかったのか?
 
②恨みによる犯行より、強盗に見せかけたほうがよかったのでは?

③占い師は金を金庫にしまう時に殺害されたが、犯人はどうやって部屋に入ったのでしょうか?金をしまう時なので、鍵を掛けるなどして相当用心すると思うが

④警官時代の浅輪が、弥生の車に連れ込まれるシーンを見ておきながら、その時、そのままにしておいたのは、浅輪の性格からは考えにくい

 足かせ部分がなくなった割には、内容の精密さは逆に荒くなったような気がする。
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『ハンチョウ~神南署安積班~』 第12話

2009-07-06 19:57:00 | ドラマ・映画
 相棒を失う悲しみのため、単独行動をとるロス市警の刑事、アンディ・マツオ(市川亀治郎)が安積班と行動を共にする。
 仲間を信じチームプレイで捜査を行う「ハンチョウ」の安積とは対照的で、安積班も振り回されっぱなし。安積の顔が引きつることもしばしば。

 今回のテーマは、アンディと安積(班)のかかわり合いで、最後にはアンディが認めるというベタなストーリー。いえ、それは『ハンチョウ』のドラマとしての味で、私は好きです。

 アンディのかたくなな態度、安積とメンバーの信頼関係をアンディが感じるあたりはよく描かれていたと思います。ただ、安積とアンディがお互いを徐々に認め合うというシーンがなかったのが残念。1時間でそこまで望むのは欲張りかも。


 現場までサイレンを鳴らすのはまずいかなあと思ったのですが、ヒットマンにアンディ以外に刑事がいることを示して、アンディをすぐに撃たず、アンディに銃を突き付けるシーンに持っていきたかったのでしょうか。




 アンディはできる刑事という設定だったのですが、人質となってしまったのは情けなかったけれど、お約束なのでしょう。

「3年間追い続けていたんだ!」と悔しがるアンディですが、
「3年間逃がしっぱなしだったんですね」と突っ込みたくなりました。17人も始末されているし。
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