古今和歌集 0228 2020-06-14 19:32:27 | 古今和歌集 あきののに やどりはすべし をみなへし なをむつましみ たびならなくに 秋の野に 宿りはすべし 女郎花 名をむつましみ 旅ならなくに 藤原敏行 旅ということでもないけれど、秋の野で宿を取ることにしよう。女郎花の名に魅かれるから。 「むつましみ」の「み」は、理由を表す接尾語。旅の途中というわけでもないので普通なら宿に泊まったりはしないのだが、野に咲く女郎花の「をみな」という名に魅かれたので、そこにある宿に泊まることにしよう、と詠んでいます。