貫之集 190 2023-10-23 06:16:20 | 貫之集 子の日 はなににず のどけきものは はるがすみ たなびくのべの まつにぞありける 花に似ず のどけきものは 春霞 たなびく野辺の 松にぞありける 子の日 散ってしまう花とは違って、のどかな気分で長く楽しめるのは、春霞のたなびく野辺で根を引く、子の日の小松であるよ。 003、091、127、140 と、貫之集でも何度も出てきている「子の日」を詠んだ歌。それだけ重要で広く普及した行事だったのでしょうね。