漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 616

2024-12-22 06:09:13 | 貫之集

ふるゆきを ゆきとみなくに ひとしれず ものおもふときの かずまさりけり

降る雪を 雪と見なくに 人しれず もの思ふときの 数まさりけり

 

降る雪を雪とも見ないほどに人知れず物思いにふけるときには、雪ととも物思いの数も増えていくのであるよ。

 

 なかなか難解な歌ですね。この雪でもあの人が来てくれないはずはないと思っていたのに来てくれず、といった解釈もあるようです。