漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 605

2024-12-11 05:27:16 | 貫之集

あめふれば いろさりやすき はなざくら うすきこころも わがおもはなくに

雨ふれば 色去りやすき 花桜 薄き心も わが思はなくに

 

雨が降ると、花桜は色を失って薄くなりやすいが、私の心はそのように軽薄なものではないのであるよ。

 

 上三句が、次の「薄き」を導く序詞になっています。