くれなゐの ふりでつつなく なみだには たもとのみこそ いろまさりけれ
紅の ふり出つつ泣く 涙には 袂のみこそ 色まさりけれ
衣を振って紅を色濃く染めるように、声を振り絞って泣く血の涙で、袂だけが色濃く染まっていることよ。
「ふりで」は、振って紅の色を染め出すことで、ここでは声を振り絞る意を掛けていますね。
この歌は古今和歌集(巻第十二「恋歌二」 第598番)に入集しています。
くれなゐの ふりでつつなく なみだには たもとのみこそ いろまさりけれ
紅の ふり出つつ泣く 涙には 袂のみこそ 色まさりけれ
衣を振って紅を色濃く染めるように、声を振り絞って泣く血の涙で、袂だけが色濃く染まっていることよ。
「ふりで」は、振って紅の色を染め出すことで、ここでは声を振り絞る意を掛けていますね。
この歌は古今和歌集(巻第十二「恋歌二」 第598番)に入集しています。