漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0823

2022-01-30 19:24:13 | 古今和歌集

あきかぜの ふきうらがへす くずのはの うらみてもなほ うらめしきかな

秋風の 吹きうらがへす 葛の葉の うらみてもなほ うらめしきかな

 

平貞文

 

 秋風が吹いて裏返る葛の葉の裏を見るではないが、いくら恨んでもなお恨めしいことよ。

 前三句が第四句の「裏見」を導き、この「裏見」が「恨み」の掛詞になっているという技法。従って、実質的に歌意を表現しているのは第四句・第五句のみとなります。「うら」という同音の繰り返しが歌にリズムを与えていますね。



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