漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0964

2022-06-20 05:06:45 | 古今和歌集

うきよには かどさせりとも みえなくに などかわがみの いでがてにする

うき世には 門させりとも 見えなくに などかわが身の 出でがてにする

 

平貞文

 

 このつらい世には、門を閉じているようにも見えないのに、どうしてわが身は世に出て行くことができないのであろうか。

 詞書には「つかさ解けてはべりける時よめる」とあり、官職を免ぜられての詠歌であることがわかります。不遇なわが身を、少々ユーモラスに表現していますね。



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