函館市電の起終点の一つ「谷地頭」電停。
電停から見て四方を撮影。
昨年、「ブラタモリ」でこの場所が紹介された際、四方がいずれも高く、あたかもすり鉢の底であるかのような地形の正体は、かつてこの地に火山があり、噴火の後に地底から水が湧出して湿地となり、それが窪地となり、四方いずれから見ても低いという、現在の地形となったという説が最も有力と紹介されました。
そう、なかなかイメージしにくいところかとは思いますが、昔々、この地には海底火山が存在していたのです。
函館山の麓、電停にも近い「谷地頭温泉」。
函館の温泉街というと、何と言っても湯の川が有名ですが、この谷地頭もまた、函館市内では歴史のある温泉として知られています。
函館山の海底火山が噴火し、現在の山と函館駅付近が陸地として繋がるきっかけとなったのは約100万年前のこととされていますが、その函館山火山のマグマを熱源としているのが、この谷地頭温泉で、1882年に、勝田銀蔵という人物が掘削を行い、1951年にナトリウム塩化物泉が湧出して現在に至っています。
「ブラタモリ」でも登場した、温泉旅館「池の端」さん。
番組の中では、温泉の成分が固まった「石灰華」が見られる赤茶色のお湯を持つ温泉が紹介されています。
公式本にも勿論掲載されてますので、ご参考までに。