JR釧路駅に近い場所にある「釧路市交流プラザさいわい」という多目的施設。
施設自体は以前からあったけど、前回住んでいた頃から建て替えられていて、少々驚きました。
その施設前に、このような碑が。
文字がかすれてしまっていますが、「旧釧路停車場跡」と書かれています。
そして、横にあるのは、石川啄木の歌碑。
啄木が釧路に降り立ったときに詠んだ歌として、
「さいはての 駅に降り立ち雪あかり さびしき町に歩みいりにき」
というのが有名ですが、ここにあるのは、それではなく、
「浪淘沙 ながくも声をふるはせて うたふがごとき旅なりしかな」
という歌です。
啄木は、1908年1月21日の夜、旧釧路新聞社の記者、編集者として赴任しましたが、そのとき降り立った「釧路停車場」があったのが、この碑のすぐ側だったとされています。
「釧路市交流プラザさいわい」の向かいにある、NTTの社屋。
かつての「釧路停車場」はこの地にあったとされています。
この地は、地名でいうと「黒金町」といい、そのものズバリ「くろがね=鉄道」があったことから付いた地名とされています。
この地にあった「釧路停車場」は、1917年に現在地に移転し、旧停車場は「浜釧路」駅という貨物駅となりますが、現在地に移転するにあたっての経緯、エピソードについては、また次回。
現在の釧路駅と旧釧路停車場の位置関係はこちら。
リンクさせた地図の現釧路駅の所に、何やらもう一つ「釧路駅跡」と書かれていますが、こちらについても、追って纏めてみたいと思います。