釧路に来てもうすぐ二年(通算では五年だけど)。
週末や休日には市内や近郊を回って写真を撮ったり、その場所について調べたりしていますが、写真を撮ったままにして、この場で紹介せずにいる場所も結構ありまして・・・。
そんな中、先日頂いたコメントで、そんな場所の一つを思い出したので、ここで紹介します。
ここは、釧路市立博物館の側というか、市立幣舞中学校の裏というかという場所。
「包丁塚 魚鳥供養之碑」とあります。
北海道を代表すると言っても過言ではない水産都市である釧路には、戦前から、魚介類を取り扱う割烹料理店が多くありましたが、昭和45年(1970年)5月、「釧路割烹調理師会」の発足30周年を記念して、割烹職人の魂とも言える包丁に感謝を込め、貴重な食材となってくれた魚や鳥の霊の供養のため、北海道内では初の「包丁塚」として建立されました。
「道内初」と書きましたが、私が行ったことのある場所では、函館の「大森稲荷神社」にも設置されており、行ったことはありませんが、札幌の北海道神宮への参拝路や、室蘭にも設置されているそうです。
昨今、所謂「食品ロス」が、法制化までされるほどの社会問題となっており、私も、「食品ロス」の実態を見るにつけ、その都度心を痛めてきているところですが、そんな時代だからこそ、この碑の趣旨である、「食材となってくれた魚や鳥の霊の供養」ということはしっかりと噛み締めなければいけないのだなと、改めて感じさせられる場所だなと思います。
(「包丁塚」の場所はこちら)