先月末、地下街「オーロラタウン」で半世紀以上営業を続けた「紀伊国屋書店」が閉店し、札幌市中心部から、また一つ、書店の灯が消えてしまいました。
かつては、大通界隈や札幌駅前には、規模の大小問わず本当に多くの書店があり、私も小学生の頃から、多くのお店にお世話になってきました。
今日は、そんな思い出の書店跡を巡ってみます。
まずは、地下街「ポールタウン」の大通側から。
大通川の出入口から入ってすぐの右側に、私が小学生から中学生の頃にあったのは、「維新堂」という書店。
規模は小さかったけれど、特撮関係(特にウルトラマン)や、当時大好きだったプロ野球関係の本をよく買ったのを覚えています。
ポールタウンから通じている「PARCO」の出入口。
かつては、この7階に「富貴堂」という大型書店がありました。
明治31年(1898年)創業という老舗で、同39年(1906年)に、現在の「PARCO」がある場所に移転。その後「PARCO」の開店に伴ってテナントとなり、「パルコブックセンター富貴堂」という名前になりました。
ここは、私が小学校5年生のときに札幌に引っ越してきてから、中心部に来ると割と頻繁に寄っていましたが、実は、ここで買ったことをはっきり覚えている本が、今でも自宅にあります。
「二見書房」という出版社から発売されていた、ウルトラマンのストーリー本。
2つのシリーズ計16巻あり、全部持っていたのだけど、特に好きだったこの2巻だけ、今でも大切に持っていました。
小学校6年生のとき、誕生日プレゼントで買ってもらったものです。
「パルコブックセンター富貴堂」は、平成15年(2003年)10月で閉店し、それ以降は、恐らく「PARCO」には一度も入っていないと思います。
これから先、何か入るきっかけは・・・あるのかな・・・。
「PARCO」からも近い、現在は「MEGAドン・キホーテ」が入っている「アルシュビル」という複合ビル。
「ポールタウン」からも通じている、地下2階の出入口。
この先には、かつて、「旭屋書店」という大型書店がありました。
ここは、札幌市中心部にあった書店では、恐らく一番通う頻度が高かったと思います。
地上からも勿論入れたのだけど、書店があったのは地下1階と地下2階だったので、「ポールタウン」から、この出入口を通って入って行ったのが、今でも鮮明に記憶に残っていて、小学生の頃から、特撮関係、プロ野球関係、様々な本を買ってきました。
札幌市民の方はもとより、道内にお住まいの方なら、通ったことがあるということは本当に沢山いらっしゃると思います。
その「旭屋書店」で買った本として覚えているのが、こちらの二冊。
「ウルトラクイズ」は全16巻あり、第12回(昭和63年(1988年))以外にも「旭屋書店」で買ったものがあるのだけど、二年前の第10回からリアルタイムで買うようになり、この第12回は、「そろそろ入荷じゃないかな~まだかな~」と市内の書店を探しまくり、見つけた瞬間「あった!」と心の中で叫んだのを今でも覚えています。
ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長の本は、以前こちらで紹介していました。
続いては、大通を離れて、札幌駅前通の地上へ。
このビルの1階には、「アテネ書房」という書店がありました。
そんなに頻繁に通ったわけではないのだけど、印象には残っていたので、振り返ってみました。
最後は、札幌駅前の地下街「APIA」。
この「APIA WEST」は、かつて、「札幌駅名店街」という名前で、多くのお店が軒を連ねていました。
写真のこの辺りにかつてあったのが、大変残念ながら今月末で全店が閉店してしまう、「弘栄堂書店」。
札幌駅前にあった書店の中では、ここが一番思い出に残っています。
ここでも本当に沢山の本を買いましたが、小学校5年生のときの冬にこの本を買ったことで、当時全7巻刊行された、「ウルトラQ」のフィルムブックスシリーズのことを知り、これは、今でも7巻全て持っています。
先日、「PASEO」の記事でも触れましたが、「弘栄堂」には、本当に沢山の思い出があります。
全店閉店というのは、本当に寂しい限りです。
札幌には、やはり沢山の書店があるんですね。
消えてしまう、お店があるのは残念ですね。
私は江別の商店街にあった富貴堂に通っていました。(厚別の隣です。)
文房具やら本を買いましたよ。
懐かしかったです。懐かしい書店を思いださせて
いただき、ありがとうございます。😊🍀
こんにちは。
そうでしたか、江別にも富貴堂があったんですね。
調べてみたら、2019年1月に清算結了しているようです。
大麻は学生が多いですから、長年重宝され続けていたのでしょうかね。
やはり、閉店を残念がっている人が多いのではないかと思います。
札幌市内は、書店以外にも、既になくなってしまった思い出のお店が沢山ありますので、また別な機会に散策してみようと思います。