歴史的米韓首脳会談から2週間たっても非核化の具体的手順に関する北朝鮮側との実務者協議が開始されたとの公式発表はいまだにない。トランプ大統領自身は❝北朝鮮の核・ミサイルの脅威が緩和されたことを強調した上で、日本で私は世界的な英雄だと思われている❞と米メディアで自画自賛していますが、そのような日本国内報道はなく大統領の情報発信に疑問です。北朝鮮の拉致問題を抱え、トランプ氏にきちんと物を言えない安倍晋三首相も微妙な立場です。非核化に向けた実務者協議が遅れれば、トランプ大統領の思惑とは逆に『非核化の約束をしながら、こっそり大陸間弾道ミサイルと核爆弾を開発してきた独裁国家が核兵器を本当に廃棄したという歴史的結果』を今度も得られず「朝鮮半島の非核化」とは、北朝鮮の核廃棄だけでなく、米国も韓国に対する「核の傘」を撤去するというダブル非核化で、従来の北朝鮮の主張が通り、北朝鮮にとって都合のいい、非核化が遅れ、段階的経済制解除で国連制裁がザル法になり、米軍の北朝鮮に対する軍事脅威が無くなるだけてはないでしょうか?
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朝鮮半島の非核化に合意した今月12日の米朝首脳会談から2週間近く経過したが、非核化の具体的手順に関する北朝鮮側との実務者協議が開始されたとの公式発表はない。会談後の記者会見でトランプ米大統領は「週内にも協議を始める」としていたが、北朝鮮が早くも交渉の引き延ばし戦術に出ているとの指摘もある。
トランプ氏と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日に署名した共同声明は、両首脳の合意項目を実行に移すための実務協議の責任者として、米側は「ポンペオ国務長官」の名を明記。一方、北朝鮮側は「担当高官」との表現で、担当者を特定していない。
米国務省のカウンターパートである北朝鮮外務省のトップは李容浩(リ・ヨンホ)外相だが、トランプ氏に金委員長の親書を届けるなど事前交渉で中心的役割を果たした金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が、今後も対米交渉を率いるとの見方が広がっている。外交関係者によると、現時点で北朝鮮から米国に対し協議代表団の陣容について連絡はなく、「交渉入りできない状況」という。北朝鮮内で今後の方針に関して路線対立があるという観測も出ている。
首脳会談後、米韓両国は定例の合同演習を中止。北朝鮮側による朝鮮戦争(1950~53年)の戦没米兵の遺骨収集・返還作業が開始されるなど、米朝間の信頼醸成プロセスは一定の進展を見せているものの、非核化達成に向けた交渉は「北朝鮮ペース」で進み、長期化する可能性がある。
ポンペオ氏は23日に放映された米MSNBCテレビのインタビューで「米朝双方がレッドライン(越えてはならない一線)を理解していることが、これまでと違う」と述べ、非核化協議の進展に自信を見せたが、首脳会談後の北朝鮮との接触に関して具体的な言及はなかった。