monologue
夜明けに向けて
 



 昨日、帰宅した妻が崎田さんから郵便が届いていると封筒を渡してくれた。崎田さんというのは国立南九州病院で筋ジストロフィー の療養生活をしている崎田国和さんのことである。崎田さんとは「第十五回全国わたぼうし音楽祭」で一度お会いしたことがあった。その後時折り文通をしているのだ。かれは『愛のある風景』という詩集を出版して送ってくれたり病院の患者さんと思えない活躍をされている方である。今日「第十五回全国わたぼうし音楽祭」について書こうと思ったからそれに合わせてあの時、顔見知りになって今もただひとり交流が続いている崎田さんの便りが届いたのだろうか、とあまりにもタイミングが良すぎてちよっと不思議な気がした。

 毎日新聞の募集記事を読むと「わたぼうし音楽祭」とは障害を持つ人の作った詩に曲をつけて発表して大賞を争う、というシステムらしかった。それまではそんな記事は自分に関係がないので気に留めていなかったがわたしも今回「体幹機能障害」を持ったので応募資格ができたのだ。それで一度応募してみようかと思った。そんなわけで、新たな時代を開くためにわれわれ人類に与えられたと思う二曲 NEVER GIVE UP! わかりあえる日まで をカセットテープに録音して送ったのである。
fumio

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