monologue
夜明けに向けて
 



 今回の民主党政権においてわたしが最も注目しているのは東アジア共同体構想である。鳩山由紀夫首相のホームページ から以下に引用すると

「今やASEAN、日本、中国(含む香港)、韓国、台湾のGDP合計額は世界の四分の一となり、東アジアの経済的力量と相互依存関係の拡大と深化は、かつてない段階に達しており、この地域には経済圏として必要にして十分な下部構造が形成されている。しかし、この地域の諸国家間には、歴史的文化的な対立と安全保障上の対抗関係が相俟って、政治的には多くの困難を抱えていることもまた事実だ。
 しかし、軍事力増強問題、領土問題など地域的統合を阻害している諸問題は、それ自体を日中、日韓などの二国間で交渉しても解決不能なものなのであり、二国間で話し合おうとすればするほど双方の国民感情を刺激し、ナショナリズムの激化を招きかねないものなのである。地域的統合を阻害している問題は、じつは地域的統合の度合いを進める中でしか解決しないという逆説に立っている。たとえば地域的統合が領土問題を風化させるのはEUの経験で明らかなところだ。Voice 9月号掲載」

ということである。その通りだと思う。しかし、かつてマレーシアのマハティール首相が日本を主軸にするアジア共栄圏構想を立てた時、アメリカの横槍が入ったことがあった。今回の東アジア共同体構想に対して、対等な日米関係と当たり前のことを言われても素直に受け入れようとしない米国がどのような動きをみせるかに注目している。時間はかかってもいつか地球共同体、銀河共同体、宇宙共同体構想へと発展してゆくのだろう。
fumio

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