monologue
夜明けに向けて
 



先日、「BS日テレ」でバンカー(BUNKER)と呼ばれた核シェルターの検証ドキュメンタリーを放送していた。それは米ソ軍拡競争で互いの核攻撃が現実味を帯び米国の首都ワシントンが核兵器によって攻撃され壊滅した場合を想定してウエストヴァージニアの一見普通のホテルグリーンブライヤーホテル 内に秘密裏に建造した核シェルター内に政府機能を緊急移転した議会で国家の意志決定をして事態に対処するという計画であった。ホテルは普段客を受け入れて業務を続けているが裏では政府から派遣された役人が大銀行の金庫より堅牢な核シェルター内の備蓄食糧、自家発電、空気取り入れ機能などの保守点検をして管理していたのである。

 ところがそのグリーンブライヤーホテル 内の秘密の核シェルターのことを知ったワシントンポスト紙のTED GUP記者が「underground government」と題して特ダネ記事にしてしまったのだ。国民にも敵国にもその存在を明らかにされたことによって政府はグリーンブライヤーホテルは移転議会施設としてふさわしくないと判断してその核シェルターを閉鎖してしまったのである。それ以上のことをこの番組のリポートは語らなかったが想像はできる。現在、「核シェルター」について話題が出ないということはどこかに秘密の核シェルターが建設されて非常事態を待っているということである。そのことが明かされるのは実際に核攻撃を受けるかSF映画のように他の生命体からの攻撃を受けた時だろう。こういう緊急施設はいずれにしても消火器のように使用されずだれも知らないままに役割を終えてほしいものである。それにしてもどこに建造されたのだろうか。そうとう口の固い人々が選ばれて建造にかかわったらしい。わたしは核シェルターを扱ったの稽古中に首の骨を折ったので興味深かった。
fumio

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