昨夜の「SONG toSOUL」はボブ・マーリーの「ノー・ウーマン・ノー・クライ」を採り上げていた。
70年代ビートルズ解散後、アメリカンポップスや欧州ポップスに飽きた若者やミュージシャンたちはジャマイカで生まれたレゲエというリズムに魅かれた。ボブ・マーリーの1975年7月のロンドン公演を収録したアルバム「ライヴ!」から「ノー・ウーマン、ノー・クライ」のライヴ・ヴァージョンが先行シングルとして発表されて英国や米国のヒットパレードに顔を出した。わたしたち京都のミュージシャン仲間の間でもこのアルバムが評判を呼び、貸しまわされてわたしもカセットに録音して渡米の荷物に入れたものだった。
米国ではジミー・クリフ主演で歌手を目指す貧しい農村から都会に出て来た青年とレゲエを生んだ1970年代初頭のジャマイカ社会の現実を描いた映画ハーダー・ゼイ・カム (THE HARDER THEY COME )に人気があってよく再上映されるのでわたしもサンタ・モニカの映画館で妻と観た。ボブ・マーリーの公演がロサンジェルスのユニバーサルアンフィシアターで2回予定されてそのたびにチケットを買ったのだが2回ともキャンセルされて結局ボブは36歳の若さで亡くなってしまった。ライヴを目にすることができなかったのが残念だった。
fumio