風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

イチョウウキゴケの栽培に挑戦

2020年08月05日 | イチョウウキゴケ
毛の生えた心臓・・・
初めて「イチョウウキゴケ」を見たときの第一印象です。



イチョウウキゴケは、日本で唯一、水面に浮遊して生活している苔類だそうです(^-^)
一昨年、近所の田んぼにタニシを見に行ったとき見つけました。
その頃はいろいろあって、ちょっとヘコんでいて
変な植物だけど、強い心(心臓に毛が生えて欲しい(笑))になるお守りにと
ひとつ貰ってきて、庭の睡蓮鉢に浮かべておきました。


秋になると、いつの間にか消えて無くなっていて
あれはなんだったのか?と調べたら
準絶滅危惧種の、とても珍しいコケだと知りました。
去年もその田んぼに探しに行ったけど、無くて
今年、また見に行ったら、あったー!ありました\(^o^)/
田んぼの中のくぼみに、ポツンと浮かんでいるのを見つけました。


少しだけ、いただいてきました(^^)
今度はよく観察して、育ててみたいと思います。


数日後、調子はどうかな?と鉢を覗いてみると
あれ?増えてる・・・


イチョウの葉に似ているから、イチョウウキゴケという名前なのですが
葉がまん中から半分に分離して、数が増えています。


その後も、見るたびに増えています。
1個が2つに分かれるので、全体的に2倍、4倍・・と増殖していきます。
こんなに増えるこの苔が、どうして絶滅危惧種なんだろう?


その答えがすぐに分かりました。
梅雨の時期に、強い雨が降った翌日に見ると
半分に分かれた1片が、さらに細かく分離していて
小さくなって、そのうちに消えてしまうのです(^_^;)


イチョウウキゴケは、丈夫でよく増えるけど
快適な環境から少しでも外れると、すぐに衰退してしまうそうです。
強いのか弱いのかわからない
繊細な、毛の生えた心臓です(笑)
このままだと、細切れになって消滅しそうなので
別の鉢にも移すことにしました。


金魚を入れた鉢にも、数個を浮かべました。


ネットで調べても栽培方法の情報があまりなくて
でも、土に植えて育てることもできるみたいで
ソテツの種をまいた鉢のすみに、植えて(置いて)みました。


用土は、赤玉土の中粒とバーミキュライトを混ぜたものです。
置き場所は明るい日陰で、水を切らさないように注意します。


一か月ほど経ちましたが、枯れずに生きています。
無事に根付いたみたいです。


ベランダにも持ってきました。


強い雨に当てないで、日なたで静かに育てたらどうなるか
実験です。


持ってきた15個が、数日でこんなに増えました!


形もきれいなままです。

手探りの栽培ですが、毎日様子を見ていると
プカプカ浮かんで、増えていくのが
なんだか生き物に思えてきて・・
エサをあげなくていいのか?なんて考えてしまいます(笑)
まずは、この暑い夏を越せるか、観察を続けます(^o^)