風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

アシナガバチの巣 2020年 ④/今年の観察は残念な結果に終わりました

2020年08月25日 | アシナガバチの巣
庭に巣をつくる「アシナガバチ」を
春から観察しているお話です。


「定点観察」と言いながら、前回の投稿からもう
4か月が経とうとしています。
結論から言うと、今年の「ハチ観察」は上手くいきませんでした。


**********
4月に作り始めた巣も、日増しに大きくなってきて


5月中旬になると、順番に幼虫が孵化してきました。
【5月15日】スチール台、下段の巣


女王バチは子育てに大忙しです。
朝、庭で水まきをしていると、すぐに飛んできて
葉の上の水滴を吸っては、巣に戻り幼虫に与えています。




【5月29日】こちらはスチール台、上段の巣です。
丸まると太った幼虫と、サナギになる幼虫で
巣の中はいっぱいになっています。


青虫を肉団子にしているのも、あちこちでよく見かけます。
(こうやってアゲハの幼虫もいなくなるのね(^^ゞ)
あと少しで、働きバチが生まれてくるよ!
頑張れ!女王バチ(^O^)/


でも、この数日後・・・
アシナガバチの天敵が、スズメバチだけではなく
もっと恐ろしい敵が存在することを
思い知らされる出来事が起こりました。

**********
5月30日、朝の水まきで巣の様子を見たとき
なんだか妙な違和感を覚えました。


何だろう?もう少し近づいてよく見てみると・・・
巣の全体に、無数の小さなアリがたかっています。
女王バチは・・・
幼虫たちを守るように、巣につかまったままの姿で
息絶えていました。


上段の巣を見ると、同じようにアリが巣を覆っていて
女王バチはいませんでした。
イヤな予感がして、すぐにベランダへ移設した巣を見に行くと


こちらの巣にも、同じ茶色いアリが出入りしていて
女王バチと、数匹いた働きバチの姿はなくなっていました。


残りの1つ、バケツのフタ裏の巣にも
女王バチはいませんでした。


ハチの巣の軸には、アリが嫌がる物質が塗られているそうですが
完全に防御できるわけではなくて
巣を作り始めた初期の段階で、アリに襲撃されると
アシナガバチも、スズメバチでさえ、なすすべもなく
幼虫と卵をすべて奪われてしまうそうです。

*****
もう一つ驚いたのは、アリが巣を襲ったタイミングです。
アシナガバチの幼虫(獲物)の、数と大きさが
最大になる頃合いを見計らって、いちばん良い日を選んで来たようです。
もしかしたら、蜂を見ていたのは私だけじゃなくて
アリも日々観察していて、巣の中では作戦会議をしていたのかもしれません。

*****
こうして今年の「アシナガバチ定点観察」は終わりました(´A`)
と思ってたのですが・・・・
庭では、エサを探して飛び回る蜂を毎日見るし・・・
私の部屋の窓辺にも、巣材を削りにアシナガバチが訪れています。






アリに襲われて逃げていった女王バチが
巣を作り直して、どこかできっと生きているはず!
いまはそう信じたいと思います(^-^)ゝ

今回の出来事は、とてもショックでしたが
駆除の対象になってしまう蜂の巣だって
自然界で生き残るのは大変なのですね。
当たり前のことなんて、この世にはないんだなぁ・・と
よい経験にもなりました。
コメント (4)
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