「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

言葉の宝石たち

2009年03月06日 20時20分06秒 | 僕と「ジャン=クリストフ」
 
(前の記事からの続き)

 当時の僕は 色々な書物などに 救いを求め、

 いくつもの珠玉の言葉に 出会いました。

 それらを紹介します。


パスカル 「パンセ」

「 人間とは、 一体 何という怪物であるか。

 何という珍奇, 妖怪, 混沌、 何という矛盾の主、 何という驚異か。

 万物の審判者にして 愚鈍なるみみず。

 真理の受託者にして 曖昧と誤謬の泥溝。

 宇宙の栄光にして 廃物。

 誰がこのもつれを 解くだろうか。 」

「僕等は 何も確実には知りえないが、 又、 全く無知でもありえない。

 僕等は 渺茫(びょうぼう)たる 中間に漂っている。 」

「 彼が 己を高くしたら、 僕は 彼を卑下しよう。

 自ら卑下したら、 高めてやる。

 彼が 己を不可解な怪物と認めるまで、 いつでも彼に抗弁してやる。 」


林 語堂 「人生をいかに生きるか」

「私は、 どんな人間でも、 賢者の知恵から 愚者の知恵へと進み、

 まず 人生の悲劇を感じ、 ついで 人生の喜劇を感じ、

 笑う哲学者となるまでは、 これを賢明とは呼ばない。

 なぜかといえば、 我々は 笑える前に 泣かねばならないからである。 」


小林秀雄

「 文学者の告白病-- 告白文学が成功する場合は 非常に少ない。

 自己反省というのも 自惚れ鏡のようなもので、

 むしろ 自己韜晦(とうかい)の術だ。 」


ウィルヘルム・ シュテーケル (精神分析学者)

「 一般に、 未成熟な人間の特徴は、

 理想のために 高貴な死を、 選ぼうとする点にある。

 これに対し、 成熟した人間の特徴は、

 理想のために 卑小な生を、 選ぼうとする点にある。 」


二宮尊徳

「 大きな夢を 真実ならしめんがための 第一の能力は、

 夢を持つ 大きな能力。

 第二に、 それを持ち続ける能力。 」

「高くて 固くて 狭い心ではなく、

 低くて 柔らかくて 広い心。

 これだ。 」

(続く)
 
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