(前の記事からの続き)
当時の僕は 色々な書物などに 救いを求め、
いくつもの珠玉の言葉に 出会いました。
それらを紹介します。
パスカル 「パンセ」
「 人間とは、 一体 何という怪物であるか。
何という珍奇, 妖怪, 混沌、 何という矛盾の主、 何という驚異か。
万物の審判者にして 愚鈍なるみみず。
真理の受託者にして 曖昧と誤謬の泥溝。
宇宙の栄光にして 廃物。
誰がこのもつれを 解くだろうか。 」
「僕等は 何も確実には知りえないが、 又、 全く無知でもありえない。
僕等は 渺茫(びょうぼう)たる 中間に漂っている。 」
「 彼が 己を高くしたら、 僕は 彼を卑下しよう。
自ら卑下したら、 高めてやる。
彼が 己を不可解な怪物と認めるまで、 いつでも彼に抗弁してやる。 」
林 語堂 「人生をいかに生きるか」
「私は、 どんな人間でも、 賢者の知恵から 愚者の知恵へと進み、
まず 人生の悲劇を感じ、 ついで 人生の喜劇を感じ、
笑う哲学者となるまでは、 これを賢明とは呼ばない。
なぜかといえば、 我々は 笑える前に 泣かねばならないからである。 」
小林秀雄
「 文学者の告白病-- 告白文学が成功する場合は 非常に少ない。
自己反省というのも 自惚れ鏡のようなもので、
むしろ 自己韜晦(とうかい)の術だ。 」
ウィルヘルム・ シュテーケル (精神分析学者)
「 一般に、 未成熟な人間の特徴は、
理想のために 高貴な死を、 選ぼうとする点にある。
これに対し、 成熟した人間の特徴は、
理想のために 卑小な生を、 選ぼうとする点にある。 」
二宮尊徳
「 大きな夢を 真実ならしめんがための 第一の能力は、
夢を持つ 大きな能力。
第二に、 それを持ち続ける能力。 」
「高くて 固くて 狭い心ではなく、
低くて 柔らかくて 広い心。
これだ。 」
(続く)