(前の記事からの続き)
真実は 解明されたとは言えず、 畠山被告の心の中は 今だ闇のようです。
なぜ 二人の子どもの命が 奪われたのか、
その理由が分からないままの 判決になってしまいました。
法定では 裁判長が被告に、 次のような 異例の問いかけをしたそうです。
裁判長 「本当はどうだったのかということを 話してほしい」
被告 「裁判長は 私が嘘をついていると思いますか?」
裁判長 「不自然というか、 疑問なところが多い」
被告 「私も 自分の心の中が、 よく分からないんです」
裁判員制度で、 このような審理を 扱う場合、
一般の人は どのように考えるでしょう?
分からないという人も 多いでしょうが、
目に見えない 心理的現象の判断は、 職業裁判官にも難しいと思います。
ちなみに、 弁護士でも 境界性パーソナリティ障害を理解している人は
非常に少なく、 正当な審判が 進まないといいます。
心の障害への理解が 深まることが、
人を裁いたり 調停する場面でも、 ますます不可欠になってくるでしょう。