「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

いい子ぶる …… 子どものBPD (4)

2009年03月19日 21時53分22秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
(前の記事からの続き)

 BPDの子どもの中には、 表面的には普通に見え、

 まともな行動を している子がいます。

 でもそれは いい子ぶっているのでしょう。

 仮面をかぶっている, 役を演じているとも言えます。

 常に 関心や承認を得るために、 完璧であろうと努力し、

 トップの成績や賞を取って 注目を集めようとします。

 このような子の親は、

 我が子の心の苦しみに 気付いてさえいないことも多いのです。

 BPDの子どもは 成人になってから 高校時代のことを、

 精神的な 地獄だったにも拘らず、

 全てうまくいっているように見せようと 決意していたと述べています。

 子どもは、 全く関心を 払われないくらいなら、

 例え 否定的な目であっても 見てもらえる方がいいと 思うものです。

 だからこそ、 否定的な行為ではなく、

 好ましい行為に 目を向けさせることが 非常に重要です。


 自分を罰しなければならないという、 自責の念に とらわれている子もいます。

 自分の責任ではないのに、 責めを引き受けてしまいます。

 逆に、 自分の行動の責任を 取れない子もいます。

 例え 自分の行動を認めたとしても、 それを正当化しようとします。

 批判を 受け入れられるようになることが、 成熟の証になります。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より

(次の記事に続く)
 
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