「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

ボーダーラインの子どもの子育て (1)

2009年03月21日 09時32分19秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
 BPDの子どもの 育て方の原則を 幾つか提案します。

( それらは 大人のBPDの人に対しても 通じるでしょう。 )

 中には まだ臨床的に 試されていないものもあります。

 有効なことは確かですが、 統計的な研究は まだされていません。

 また、物事は時々、 良くなる前に いったん悪くなる、

 ということを 覚えておいてください。

 変化はたやすいことではありませんが、 未来の幸せのためには 不可欠です。


原則1: 相手を認める

 BPDの人たちは  「認めてもらえない環境」 の出身だと言われます。

 罰せられたり、 馬鹿にされたり、 辛い気持ちを無視されたまま、

 感情をコントロールするよう 命じられるのです。

 相手の感情を 認めないことは、 対人関係を蝕みます。

 どのように 相手の感情を認めればよいか、 例を示します。

1. 推測しない。

 話を聞くとき、 勝手に判断したりせず、 ただ耳を傾ける。

 誰に責任があるのか 憶測は一切しない。

 必ずしも問題を 解決しようとしなくてもよい。

2. 気持ちを分かってあげる。

 子どもの感情を 出させてやる。

 できれば、 子ども自身が 感情を理解できるよう、 手を貸す。

( BPDの人は 自分の感情を なかなか特定できない。 )

 子どもが 何が起こったのか 振り返ることができたとき、

 有効な話し合いができる。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より

(続く)
 
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