「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の置かれている状況を 理解すること (1)

2013年01月28日 20時55分39秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
● 激しい感情的反応の引き金を 見定めること
 
 怒り, 後悔, 不安, 恐怖などが引き金になります。

 ボーダーの人の行動パターンを記録し、 引き金になる 言動やでき事が分かると、

 反応は予測しやすくなります。

ex. 一番ひどい言動を マイナス10, すごくいい時を プラス10,

   普通の気分を 0として記す。

ex. 爆発的な怒りは 10分~数時間続く

   だんまりは 2~5日続く

   優しく明るいのは 3~4日続く

   悪い気分は 4~10週間続く

   怒りが爆発して 新しいサイクルが始まる

 あなたとボーダーの人の 行動の間に 関連がなければ、

 彼らの行動は 自分が原因でないことが分かるでしょう。

 外部のでき事が 引き金になる場合もあります。

○ ノン・ ボーダーラインの人にとっての 引き金

 ボーダーの人は 自分が脅かされると、 意識的・ 無意識的に 引き金を引き、

 苦痛から自分を守ろうとします。

 その言動に すぐ反応する必要はありません。

 スプリッティング (白か黒か), 過度の一般化 (「あなたはいつも~ 」),

 不合理な関連づけ (「私のことが嫌いだから パーティーに連れて行かない」)

 がないか、 観察し考えてください。

 ノン・ ボーダーラインの人にとっての引き金は 次のようなものがあります。

・ ボーダーの人から 不当な非難を受ける

・ 自分のニーズや感情を ボーダーの人に否定される

・ ボーダーの人に賞賛される  (こき下ろしと批判が待っている)

・ ボーダーの人の行動化の 前に起こるでき事

 (ボーダーの人の 次の反応に怯える)

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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