(前の記事からの続き)
《 恐れ・ 義務感・ 罪悪感(FOG) 》
感情的な脅しに 弱い人の特徴として、
恐れ (Fear), 義務感 (Obligation), 罪悪感(Guilt)
があります。 (略して FOG「霧」)
・ 恐れ
愛情, お金, 賞賛, 子供との関係など、 何かを失うことを恐れます。
感情をコントロールできなくなることを 恐れることもあります。
・ 義務感
脅迫者が見せる 優しい態度が、 義務感として繰り返し思い出されます。
自尊心や自分を大切にすることより、 義務感が強くなると、
相手はそこにつけ込みます。
・ 罪悪感
あなたのごく普通の行動が、 ボーダーの人の引き金になる場合、
彼らは自分の感情を あなたのせいにします。
あなたは罪悪感を感じるかもしれません。
○ 対処方法
自分自身の反応の引き金が 何なのか、 気付くだけでも対処しやすくなります。
・ 自分自身のことに取り組む
自尊心の低い人は、 自分がなぜ自信がないのか 調べてみましょう。
仕事の能力を高めたり、 講座を受けるのもいいでしょう。
ボーダーの人の批判を かわすのがうまくなります。
または 感情的な虐待から離れることもできます。
・ 他の人と一緒に 現実をチェックする
ボーダーの人の言葉が正しいか、 友人に尋ねてください。
・ あなたの反応を引き起こす 状況にいるのは控える
あなたは自分を 大切にする権利があります。
・ 反応は最小限にする
ボーダーの人が、 ボタンを押すと 望んだ効果が得られる と思えば、
その行動は繰り返されます。
・ 人をコントロールすることは できないと気付く
ボーダーの人にではなく、 自分自身に責任を持ちましょう。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕