「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の置かれている状況を 理解すること (2)

2013年01月29日 21時12分34秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

《 恐れ・ 義務感・ 罪悪感(FOG) 》

 感情的な脅しに 弱い人の特徴として、

 恐れ (Fear), 義務感 (Obligation), 罪悪感(Guilt)

 があります。 (略して FOG「霧」)

・ 恐れ

 愛情, お金, 賞賛, 子供との関係など、 何かを失うことを恐れます。

 感情をコントロールできなくなることを 恐れることもあります。

・ 義務感

 脅迫者が見せる 優しい態度が、 義務感として繰り返し思い出されます。

 自尊心や自分を大切にすることより、 義務感が強くなると、

 相手はそこにつけ込みます。

・ 罪悪感

 あなたのごく普通の行動が、 ボーダーの人の引き金になる場合、

 彼らは自分の感情を あなたのせいにします。

 あなたは罪悪感を感じるかもしれません。

○ 対処方法

 自分自身の反応の引き金が 何なのか、 気付くだけでも対処しやすくなります。

・ 自分自身のことに取り組む

 自尊心の低い人は、 自分がなぜ自信がないのか 調べてみましょう。

 仕事の能力を高めたり、 講座を受けるのもいいでしょう。

 ボーダーの人の批判を かわすのがうまくなります。

 または 感情的な虐待から離れることもできます。

・ 他の人と一緒に 現実をチェックする

 ボーダーの人の言葉が正しいか、 友人に尋ねてください。

・ あなたの反応を引き起こす 状況にいるのは控える

 あなたは自分を 大切にする権利があります。

・ 反応は最小限にする

 ボーダーの人が、 ボタンを押すと 望んだ効果が得られる と思えば、

 その行動は繰り返されます。

・ 人をコントロールすることは できないと気付く

 ボーダーの人にではなく、 自分自身に責任を持ちましょう。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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