「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の行動に 責任を持ちましょう (5)

2013年01月26日 21時51分25秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 行き詰まり感から抜け出すには

 どれを選んでも 危険だから動けない、

 しかし同時に、 何かをせざるを得ないと感じますか?

 相手が大きく変わる 必要がありますか?

 ノン・ボーダーラインの人が なぜ行き詰まりを感じ、

 それらをどうすればいいのかを 述べます。

・ 感情的な虐待から生まれた、 不健全な絆 :

  コントロールする, 脅す, 罰する, 孤立させる行動は、

  やる気を失わせ、 混乱をもたらし、 決断を難しくします。

・ 恐れ :

  実際の恐れから、 衝突への恐れ, 未知の事柄への 恐れまであります。

・ 義務感, 役割, 責務

・ 罪悪感 :

  これは 家族 (特に親) の判断力を奪い、

  自分自身に無罪を言い渡すまで、 途方もなく長い道のりになります。

・ 自尊心の低さ :

  羞恥心を和らげるため、 良い人であろうとします。

  自分に足りないことを補うために、 自分自身や成し遂げたいことを 犠牲にします。

・ 「救ってあげたい」 という欲求 :

  救助は、 よかれと思う気持ちから 始まります。

  平穏を保ち、 衝突を避けるためには 何でもし、 非難も甘んじて受け入れます。

  結局は、 操作されていると感じ、 怒りと欲求不満を覚えます。

 行き詰まり感から 抜け出すためには、

 ボーダーの人に 過度に焦点を合わせるのをやめ、

 自分自身を しっかりと見つめるのです。

 自分で選んでください。

 「彼のせいで……」 「彼女が無理やり……」  というセリフをやめましょう。

 「……しなければならない」 と 言うよりは、

 「今ここでは、 私は……することにする」 と 言ってください。

 うまくいかなかったら、 別のことをしてみましょう。

・ あなた自身の 姿勢や信念に従う

・ 過去から学ぶ

  似たような状況に いたことがあるか

・ 救助ではなく援助する

  ボーダーの人には 自分の問題を解決する力があると 信じていることを伝える

・ ボーダーの人に、

  「必要ならここにいる。 でもあなたが決めることは、 あなたの責任」 と、

  健全な 支持のメッセージを伝える

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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