(前の記事からの続き)
○ 自分で決める
ノン・ボーダーラインの人は、 恐怖を感じるとき、
自分は無力だと 考える人がいるかもしれません。
境界を明らかにすることや 変化する努力が、
ボーダーの人の怒りを 買うのではないかと恐れています。
それ故、 ボーダーの人の 否定的な反応を避けるなかで、
自分を無力だと言うのでしょう。
変化したり、 よりよい人生を造る責任を 放棄してしまうかもしれません。
自分は犠牲者だと 考えるかもしれませんが、
あなたは人間関係や あなたの人生を 変える力があるのです。
○ ひどく扱われて 当然だと思わない
傷つくほうが孤独よりもましだと 思うかもしれませんが、
虐待的な関係は 自分を見失わせ、 結果として 究極的な孤独をもたらします。
健康な人でも、 自分の価値に 疑問を感じることがあるものです。
辛辣な批判や非難, 怒りにさらされると、 ノン・ボーダーラインの人は
健全な人間関係を築く 権利などないのかと 疑うようになります。
でも、 あなたには以下の権利があります。
・ 一人の人間として尊重される
・ 身体的, 感情的要求が満たされる
・ 評価され、 軽くあしらわれない
・ パートナーと効果的にコミュニケーションする
・ プライバシーが尊重される
・ コントロールを取り戻すために 奮闘しないですむ
・ お互いを信用し、 評価し、 援助し合う
・ 二人の関係を通じて、 またはその他で、 成長していく
・ 自分の意見や考えを持つ
・ 関係に留まるか 去るかを決める
権利は、 それを擁護しなければ 認められないのです。
(次の記事に続く)
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕