「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の行動に 責任を持ちましょう (3)

2013年01月23日 21時11分52秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
(前の記事からの続き)

○ 自分で決める

 ノン・ボーダーラインの人は、 恐怖を感じるとき、

 自分は無力だと 考える人がいるかもしれません。

 境界を明らかにすることや 変化する努力が、

 ボーダーの人の怒りを 買うのではないかと恐れています。

 それ故、 ボーダーの人の 否定的な反応を避けるなかで、

 自分を無力だと言うのでしょう。

 変化したり、 よりよい人生を造る責任を 放棄してしまうかもしれません。

 自分は犠牲者だと 考えるかもしれませんが、

 あなたは人間関係や あなたの人生を 変える力があるのです。

○ ひどく扱われて 当然だと思わない

 傷つくほうが孤独よりもましだと 思うかもしれませんが、

 虐待的な関係は 自分を見失わせ、 結果として 究極的な孤独をもたらします。

 健康な人でも、 自分の価値に 疑問を感じることがあるものです。

 辛辣な批判や非難,  怒りにさらされると、 ノン・ボーダーラインの人は

 健全な人間関係を築く 権利などないのかと 疑うようになります。

 でも、 あなたには以下の権利があります。

・ 一人の人間として尊重される

・ 身体的, 感情的要求が満たされる

・ 評価され、 軽くあしらわれない

・ パートナーと効果的にコミュニケーションする

・ プライバシーが尊重される

・ コントロールを取り戻すために 奮闘しないですむ

・ お互いを信用し、 評価し、 援助し合う

・ 二人の関係を通じて、 またはその他で、 成長していく

・ 自分の意見や考えを持つ

・ 関係に留まるか 去るかを決める

 権利は、 それを擁護しなければ 認められないのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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