「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分自身を大切にしましょう (1)

2013年01月19日 21時37分04秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ノン・ボーダーラインの人は、

 相手の問題を解決できるのは 自分だけと思いがちです。

 自分が 相手を変えられるという幻想は、

 彼ら (つまり、彼ら自身を変えられる 唯一の人) から 責任を奪うだけです。

 24時間、 愛する人の苦痛を 肩代わりすることもできますが、

 ボーダーの人を 助けることにはなりません。

 彼らを助ける最善策は、 あなたがあなた自身を 大切にすることです。

○ 愛情を持って離れましょう

 個々人には 他人の病気に責任はありません。

・ 他の人の行動や反応に 悩まない

・ 他の人の回復のために、 あなた自身を利用させたり 虐待させたりしない

・ 他の人が自分でできることは しない

・ 危機的状況を作らない

・ 自然の成り行きで生じる危機を 避けない

 離れることは、 親切なことでも不親切なことでもありません。

 自分たちの状況を 現実的・ 客観的に見ることができ、

 賢い選択ができるようになるのです。

○ あなた自身の人生を 取り戻しましょう

 あなた自身の幸福を 早く手に入れてください。

 ボーダーの人とあなたは 別の人間です。

 ボーダーの人は あなたと一時的に離れても 生きていけるし、

 戻ってきたら あなたがまだ大切に思っていることが 分かるでしょう。

 退くことが、 実際には関係を築くことになるのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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