「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

こんなふうに感じるのは 我慢できない!

2015年11月11日 20時51分06秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BP (BPDの人) は周期的に、 ほとんど警告なく 何かのために火が付き、
 
 激しい感情に支配されて、 残りの人生も ずっとそのままだと確信してしまいます。
 
 制御不能で絶望的だと感じて、 行動してしまいます。
 
 そして周りの人を罵倒し、
 
 どのような支援をしようとしても、 全然心配してくれないと責め立てます。
 
 BPは深みに落ちていき、
 
 唯一の選択肢は 全てを終わりにすることだ, もう我慢できないと言うのです。
 
 BPは、 いつでも感情調整不全に陥る 脆弱性があります。
 
 そのサイクルが起こる 理由を理解すれば、
 
 BPDへの対処が 前より容易に思えるでしょう。
 
 BPが暗い穴に落ちると、 BPの感情は どんどん蓄積していくように思えて、
 
 最初に火を付けたもののせいではなく、 感情を止める 能力がないと感じるせいで、
 
 ますます動揺してしまいます。
 
 この現象を、 渦巻き, あるいは砂流として考えます。
 
 それはその人の常態ではありません。
 
 絶望的な人生を送りながらも なお、
 
 自分を 渦から引っ張りだす方法が あるかもしれないと信じる、
 
 BPDの人たちがいます。
 
 何がBPの感情に火を付けたのか 分からないので、 あなたは危険がどこにあるのか、
 
 ほとんど分からないでしょう。
 
 あなたは 刺激となりうるものを全て封じようと、
 
 抜き足差し足で歩き、 疲れ果てているかもしれません。
 
 それでも渦巻きは BPを飲み込んでしまいます。
 
 でも、 あなたのリアクションを変えれば、 BPの燃えさかる感情を 静められます。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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