○ リアクションが正当なときでも、 自分の感情を承認しない
BPは、 喪失体験をしたときに、 悲しみを否定するでしょう。
感情を抑えてしまうのです。
一見冷静そうでも、 感情を抑圧し、 否定しているので、 冷静なのかもしれません。
若い頃に こうするよう学んだ 可能性が高いのですが、
感情を長い間抑圧すると リバウンドする傾向があります。
感情は強烈に襲ってくるのです。
自分の感情を承認しないでいると、 さらなる痛みや 困難な反応が誘発されます。
感情を経験しているとき、 BPは自己批判と恥で 反応するかもしれません。
恥は それ自体が強烈な感情になります。
恥は BPの生命に関わる敵です。
BPにとって 一番問題となる感情なのです。
自殺, 自傷, その他の衝動的な行動と 相関性が高いものです。
恥は彼らを 他人から切り離してしまいます。
BPはまた、
他の人が苦しんでいるときに 自分など存在するに値しないと 考えてしまいます。
結果はしばしば絶望となります。
絶望は自殺思考を生み出すので、 BPにとって 生命に関わる2番目の敵です。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]