「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

限界を見極めて伝達する (3)

2015年11月02日 20時44分43秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
○ 前もって限界を伝達する方法
 
1. 自分自身の限界を確実に知る。
 
2. 状況の事実を描写しましょう。 最近のでき事を持ち出します。
 
  「この前、 夜中に何回も電話してきたね」
 
  (BPが感情的に苦悩しているときは、 限界について話さない)
 
3. BPを承認し、 なだめながら、 あなたの気持ちを表現する。
 
  「あなたと話すのは楽しいけど、 夜中はゆっくりしたいの」
 
4. 限界を述べる。
 
  「夜中は電話してほしくないの」
 
5. 感情の高まりを予想し、 積極的になだめて承認する。
 
  「話をする人がいないのは辛いね」
 
6. 危機的でなくなった状況で行動するため、 5つのステップを使用する。
 
   BPが有益なことをしながら、 あなたの限界を超えないために 何ができるか。
 
  「夜中に寂しくなったら 何ができると思う?」
 
o 効果的に限界を伝達するヒント
 
・ 承認と並んで、 あなたの限界を繰り返し伝え続ける。
 
・ 限界は あなたのために据えることだと、 伝えてください。
 
  電話に出るのは BPにとっては良いことです。
 
  限界がBPのためであるかのように 振る舞わないでください。
 
・ BPの気持ちを落ち着かせましょう。
 
  限界は厳しく、 ある種破壊的なものです。
 
  可能なら 交換条件を差し出しましょう。
 
・ BPがいかに辛いか 承認しましょう。
 
  「電話できないのは辛いよね」
 
・ 自分のしていることと その理由について、 正直になりましょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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