「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自己非承認への反応方法 (2)

2015年11月25日 21時13分08秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
o BPが事実を確認するのを 手伝う
 
 自己非承認する人は、 自分の感情を許容することが 必要です。
 
 自己批判へと引きずり込むのは たいてい感情ですが、
 
 BPは感情を 間違っているとは承認しません。
 
 BPは、 自分が邪悪だから悪いことか起きるのだと思い込みます。
 
 BPが起こった事実を確認する 手伝いをしましょう。
 
・ 何も付け加えず、 正確に何が起きたのか、 BPに話してくれるよう求める。
 
 「私が馬鹿だからタイヤがパンクした。
 
 私は 友達と外出する価値がない」  ではなく、
 
 「タイヤがパンクした」  となります。
 
・ その時 BPがどんな感情になったか 質問する。
 
 タイヤがパンクして恐かっただろう と推測できます。
 
・ 感情を承認する。
 
 誰でも、 タイヤがパンクしたら 不安を覚えるでしょう。
 
・ 物事を一般化せず、 その行動を表現するよう促す。
 
 感情を承認しても、 BPは 自分が悪いせいだと言い出すでしょう。
 
 例えば、 タイヤが古くて 交換する必要があったのかもしれません。
 
 でも、 交換しなかったから 悪人とか無能であるという結論に
 
 結びつけないようにしてください。
 
 「あなたは タイヤを交換する必要を 知っていた。
 
 次回はそうするということで 意見は一致しますね」  と言うとよいでしょう。
 
・ 壊れたレコードになる -- BPの自己批判が 的確かどうか論じない。
 
 タイヤを交換すべきだと知っていたのだ と繰り返し、
 
 BPが愚か者だという点には 賛成も反対もしないようにしましょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]