「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPが感情の渦にはまっているとき (2)

2015年11月17日 21時36分46秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
2. 非承認的な 「~してはいけない」 は避けましょう。
 
・ BPの感情的経験について、 真の理解をするまでは、 何も言わないように。
 
 承認的な言葉 (「分かります」 「あなたにとって本当に大切なんですね」) を
 
 2回は言いましょう。
 
 助言を与えること, 気を紛らわせようとすること,
 
  「そんなに悪くない」 と伝えることは 全て非承認的です。
 
 BPは、 自分の感情が無意味だと言われるのは うんざりです。
 
・ BPに変わることを求めないように。
 
 BPは  「自力で何とかしなさい」
 
 (「さっさと」 「とにかく~しなさい」 「~すればいいだけだ」
 
 などのニュアンス) のように 言われることに敏感です。
 
・ 手助けが必要か質問せずに  「修正しよう」 としないように。
 
 BPのために 事態を改善しようとするのは、
 
 その人の痛みを 価値下げ (低く見ること) する 可能性があります。
 
 助けが必要か質問しないと、 その人の感情を承認していないか、
 
 あるいは その人の無能さを承認している 印象を与えかねません。
 
 質問のタイミングは、
 
 あなたが自分の感情を調整して、 BPの感情を 適切に承認した後です。
 
・ 誠実に意図していないことは 何も言わないように。
 
 BPは 人が自分について考えていることに 敏感です。
 
 BPは 人の不誠実さを 確実に関知するのです。
 
・ 「あなたにとって ~することは役立ちますか?」 と言うように。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]