○ 受容の練習
かっとなっている瞬間に、 自分が ひとつの考えや感情に固執していて、
それが不快感をもたらしている と気付いたら、 受容を練習することができます。
1. 自分が何を受容していないかを 明らかにする。
何が自分を惨めにしているのか 自問する。
2. 「私は~を受容する」 と 言葉に出して述べる。
3. 自分の身体の姿勢に 注意を払う。
・ 手を握りしめない
・ 顔の筋肉をリラックスさせる
○ 受容としての慈心
感情を抑えるために、 慈心を練習します。
あなた自身とBPを 受け入れることが必要です。
慈心は 人の苦境への感情移入を 経験させてくれます。
慈心や感情移入を、 哀れみと混同しないでください。
哀れみは価値判断が入っています。 (「その人がかわいそうだ」)
慈心とは、 その時のあるがままのその人への、 深く根強い受容です。
自分自身への慈心がなければ、 他者を受容して 慈心を持つことはできません。
感情が高まる前に 練習しましょう。
慈心の練習
1. 自分自身から始める
・ 受容的で親切な自分を 思い描いてください。
あなたの微笑みを見てください。
・ あなたのポジティブな性質, 親切行為を考えてください。
・ 自分自身の 共感的で受容的な言葉を、 声に出して述べましょう。
自分自身の愛すべきことを、 何度も繰り返して言いましょう。
2. BPについて 同じことをやってみる
・ BPが楽しんでいて、 リラックスした様子を 思い描いてください。
・ BPのポジティブな性質と、 親切な行為を思い出してみましょう。
・ BPに対する 共感的で受容的な言葉を、 声に出して述べましょう。
あなたを平和的にする言葉を選び、 暗記しましょう。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]