「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

危機以外の状況で どのように行動し、 反応するか

2015年11月07日 20時40分39秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPは 破壊的行動をする傾向があります。
 
 BPの感情を誘発せずに、 問題について話し合うのも困難です。
 
 議論は多くの地雷を踏み、 状況を改善しないか 悪化させてしまうこともあります。
 
 5つのステップを使って 感情をコントロールし、 問題解決していくことが重要です。
 
 ステップは 危機の只中で使うのと同じです。
 
 ただ、 危機以外の状況では、 ステップ3が分岐点になります。
 
ステップ3. 質問する: 「何か手伝えることはありますか?」
 
 「はい」
 
  ↓
 
 査定する: 何が起こっているのか? 
 
 問題がいつどこで始まったのか、 問題を解決するには誰が必要か、 正確に理解する。
 
 「いいえ」
 
  ↓
 
 BPの視点を承認する。
 
 助けられないことを受け入れる。
 
 後でまたその問題について、 BPにアプローチする。
 
 必要ならば、 限界を見極めて伝達する。
 
o BPが あなたの助けを望むなら
 
 ステップ4 (ブレインストーミング/調停)、
 
 ステップ5 (あなたの役割と、 結果を聞いて 計画できることの情報を入手する)
 
 へと進みます。
 
 BPに控えめな励ましを与え、 コミュニケーションに最善を尽くします。
 
 ステップ4で、 あなたがどのような役割をすべきか、 はっきり質問しましょう。
 
 「直接手伝いますか?」
 
 「ただ待っていてほしいですか?」
 
 ステップ5では、 結果への関心を示しましょう。
 
 「どうなるのか、 本当に知りたいです」
 
 BPの感情が高まったら、 一歩引いて、 たくさん承認を行なってください。
 
 感情が収まったら、 問題解決に戻りましょう。
 
o BPが あなたの助けを望まないなら
 
 あなたは  「受容」 に努めなければならないかもしれません。
 
 自分が悲しいと感じていたら、
 
 「反対の行為」 (感情と反対の行動をする) を 試してください。
 
 BPはあなたの助けを拒み、 もっと調整不全になってしまうかもしれません。
 
 その時は、 受容と自慈心が手段となります。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]