恥と罪責感は、 自分自身の価値観に反することをしたときに 起こる感情です。
問題は、 ほとんどの場合、 恥は妥当なものではないということです。
BPは、 強い恥を頻繁に 経験している可能性が高いのです。
BPが 自分の行動, 感情, 恥そのものまでも批判すると、
恥はこじれ、 全ての感情をこじらせてしまい、
その人を感情の渦巻きへと 再び引きずり込んでしまいます。
恥を静める唯一の方法は、
BPに 何が恥を引き起こしているか 話してもらうことです。
あなたは 拒絶と思われそうなことは 絶対にしないようにします。
BPは 自分の行動や感情が理由で 追放されないということを、
学ばなければならないのです。
トラウマとなる恥の場合は、 セラピストの助けを必要とします。
BPは過去に問題を経験していて、
自分は根源的に壊れた, おかしなところがあると感じさせる 行動をしてきています。
過去の記憶が浮かび上がったり、 過去の経験と似た状況になると、
恥に火が付いてしまうのです。
BPは恥が小さくなるまで、 恥の引き金となったものについて、
非承認なしで、 繰り返し話すべきです。
自己非承認と恥は、 BPに深く染みついているかもしれませんし、
取り組むには時間がかかります。
何故なら自己非承認は通常、
人々が無力ではないときに、 無力感を抱かせるからです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]