2009年2月に先天性心房中隔欠損症と三尖弁閉鎖不全症の手術を大和成和病院で受けました。
その心臓手術体験記です。当初「心臓手術からフルマラソンへ」というタイトルでホームページを立ち上げましたが、そのホームページの記事をこのブログに移動いたします。全編移動完了まで少し時間がかかりますがご了承ください。
《平成27年1月4日》
2008年秋~
10何年振りのフルマラソンを目指してランニングを楽しんでいた2008年秋、自分の子供(次男小学4年生/当時)やその同級生達とも駅伝チームを作って、一緒に練習をしたりしていました。このころは毎週土曜の朝、座間市にある県立谷戸山公園内を皆で走っていた頃です。しかし、走っていてもなかなかペースが上げられない日々が続いていました。今まで子供達に遅れをとるなんてことは絶対になかったのですが、いくらペースを上げようと思っても体が反応してくれません。いよいよ私も年というものを感じない訳にはいかないのかな~と、これが肉体の衰えと言うことか・・・なんぞと情け無いことを考えていました。また同時にいやいや、年齢による衰えではないぞ、何かへんだぞ・・・、とも感じていた時期でした。
そして12月になるころには、仕事場で階段を上がる時に、一階から二階にあがるだけなのに、動悸がし息切れがしたりと、いよいよこれはどこかおかしいぞ・・・と思う様になったのです。
2009年
1月09日(金)
正月休みが終わった時点で、かかりつけの個人病院へ行こうと決めました。そしてこの日、大和駅そばの長田クリニックへ。レントゲンと心電図の検査。検査結果は、心臓肥大(範囲内で大きな問題ではないとのこと)と不整脈が出ているとの診断。これらは会社の健康診断で過去に何回か指摘されてきたことなので特に驚きはありませんでした。いつも「要観察」だけで精密検査の必要はないと言われ続けていました。ただ、今回は動悸や息切れという自覚症状があるので、大和市立病院か大和成和病院のどちらかで検査を勧められました。大和成和病院には私の知り合いが看護師として働いています。また心臓の専門の病院であることも知っていましたので迷うことなく大和成和病院への紹介状をお願いしたのです。
1月10日(土)
大和成和病院にて受診。S医師が対応してくれました。レントゲンと心電図の検査。その他の検査の日取りを決める。
1月14日(水)
この日は負荷心電図の検査。トレッドミルに乗って走りながら心電図を計ります。心拍数160まで上げる必要があるとのこと。しかし、いくら全力で走っても心拍数は140止まり。20分くらい走っていたか?「心拍数が160まで上げられるくらいなら、病院なんかに来るかい!」と心の中で叫びながら息切れが始まってしまい、これ以上は危険なのでギブアップする。
1月19日(月)
フォルター心電図の装着。フォルター心電図とは、携帯用の24時間心電図の装置です。食事中やトイレに行っている間は勿論のこと、寝ている間もしっかりと心電図を記録してくれます。
1月20日(火)
フォルター心電図の取り外し。
1月22日(木)
今日は最後の検査、心臓のエコー検査です。今までこの検査をしたことはありませんでしたが、この検査の結果で何か分かるのでしょう。
そして、この検査の後に医師からいよいよすべての検査結果の説明です。待合の廊下で待っていると程なく私の名前がアナウンスされ、医師のいる部屋へ。S医師でした。先生への挨拶もそこそこに、先生から、「意外なものが見つかってしまいましたよ。」 おいおい、いったい何なんだよ・・・
モニターに写っているエコーの画像を指しながら先生は、「心臓に穴が開いていますよ。右心房と左心房の間の壁に穴が開いていて、血液が逆流しているのが分かります。」
うぉ~、いきなり・・・何だよそれ・・・
先生の説明によると、
ヒトは母親の胎内にいる時は肺呼吸をしておらず、酸素は母親のへその緒を通して得ています。 だから、皆胎内にいる時は心臓から肺への血液の流れはなく、右心房と左心房の間の壁に穴が空いていて、血液は [全身→大静脈→右心房→左心房→大動脈→全身] と言う具合に流れているのだそうです。それが、「おぎゃぁー!」と泣いてこの世に産れ落ちた瞬間に心房の壁に開いていた穴は瞬間的に閉じるのだそうです。そして、この瞬間からヒトは肺呼吸を始めるのだそうです。
今の子供達は殆どが病院で産れているので、退院までの間に必ず心エコーの検査があるようですね。ですからその時点で穴が塞がっているかどうか分かるわけです。また、仮に穴が塞がっていなくても5歳くらいまでの間に自然に塞がってしまうこともあるのだそうです。 私の場合は、お産婆さんに取り上げてもらっていた時代でしたので、心エコーの検査はありませんでした。また、、何が原因か知りませんが、残念なことにこの穴が産れ落ちた時に塞がらず、その後も穴が開いたままで、尚且つこの年まで何の症状も出なかったと言うことなのだそうです。
はぁ~、先天性ですか・・・
今までトライアスロンやフルマラソン、スキューバーダイビングなど色々ハードなこともしてきていますが、昨年秋までは全くといっていいほど元気・元気の人間だと思っていましたし、感じていました。それが、先天性って言われてもなぁ・・・・・
開いている穴の大きさがどれ程のものなのか、確認するためにカテーテル検査をすることになりました。その場で日取りが決まり、1月30日で1泊だそうです。
こうして私の入院生活が始まりました。
その心臓手術体験記です。当初「心臓手術からフルマラソンへ」というタイトルでホームページを立ち上げましたが、そのホームページの記事をこのブログに移動いたします。全編移動完了まで少し時間がかかりますがご了承ください。
《平成27年1月4日》
2008年秋~
10何年振りのフルマラソンを目指してランニングを楽しんでいた2008年秋、自分の子供(次男小学4年生/当時)やその同級生達とも駅伝チームを作って、一緒に練習をしたりしていました。このころは毎週土曜の朝、座間市にある県立谷戸山公園内を皆で走っていた頃です。しかし、走っていてもなかなかペースが上げられない日々が続いていました。今まで子供達に遅れをとるなんてことは絶対になかったのですが、いくらペースを上げようと思っても体が反応してくれません。いよいよ私も年というものを感じない訳にはいかないのかな~と、これが肉体の衰えと言うことか・・・なんぞと情け無いことを考えていました。また同時にいやいや、年齢による衰えではないぞ、何かへんだぞ・・・、とも感じていた時期でした。
そして12月になるころには、仕事場で階段を上がる時に、一階から二階にあがるだけなのに、動悸がし息切れがしたりと、いよいよこれはどこかおかしいぞ・・・と思う様になったのです。
2009年
1月09日(金)
正月休みが終わった時点で、かかりつけの個人病院へ行こうと決めました。そしてこの日、大和駅そばの長田クリニックへ。レントゲンと心電図の検査。検査結果は、心臓肥大(範囲内で大きな問題ではないとのこと)と不整脈が出ているとの診断。これらは会社の健康診断で過去に何回か指摘されてきたことなので特に驚きはありませんでした。いつも「要観察」だけで精密検査の必要はないと言われ続けていました。ただ、今回は動悸や息切れという自覚症状があるので、大和市立病院か大和成和病院のどちらかで検査を勧められました。大和成和病院には私の知り合いが看護師として働いています。また心臓の専門の病院であることも知っていましたので迷うことなく大和成和病院への紹介状をお願いしたのです。
1月10日(土)
大和成和病院にて受診。S医師が対応してくれました。レントゲンと心電図の検査。その他の検査の日取りを決める。
1月14日(水)
この日は負荷心電図の検査。トレッドミルに乗って走りながら心電図を計ります。心拍数160まで上げる必要があるとのこと。しかし、いくら全力で走っても心拍数は140止まり。20分くらい走っていたか?「心拍数が160まで上げられるくらいなら、病院なんかに来るかい!」と心の中で叫びながら息切れが始まってしまい、これ以上は危険なのでギブアップする。
1月19日(月)
フォルター心電図の装着。フォルター心電図とは、携帯用の24時間心電図の装置です。食事中やトイレに行っている間は勿論のこと、寝ている間もしっかりと心電図を記録してくれます。
1月20日(火)
フォルター心電図の取り外し。
1月22日(木)
今日は最後の検査、心臓のエコー検査です。今までこの検査をしたことはありませんでしたが、この検査の結果で何か分かるのでしょう。
そして、この検査の後に医師からいよいよすべての検査結果の説明です。待合の廊下で待っていると程なく私の名前がアナウンスされ、医師のいる部屋へ。S医師でした。先生への挨拶もそこそこに、先生から、「意外なものが見つかってしまいましたよ。」 おいおい、いったい何なんだよ・・・
モニターに写っているエコーの画像を指しながら先生は、「心臓に穴が開いていますよ。右心房と左心房の間の壁に穴が開いていて、血液が逆流しているのが分かります。」
うぉ~、いきなり・・・何だよそれ・・・
先生の説明によると、
ヒトは母親の胎内にいる時は肺呼吸をしておらず、酸素は母親のへその緒を通して得ています。 だから、皆胎内にいる時は心臓から肺への血液の流れはなく、右心房と左心房の間の壁に穴が空いていて、血液は [全身→大静脈→右心房→左心房→大動脈→全身] と言う具合に流れているのだそうです。それが、「おぎゃぁー!」と泣いてこの世に産れ落ちた瞬間に心房の壁に開いていた穴は瞬間的に閉じるのだそうです。そして、この瞬間からヒトは肺呼吸を始めるのだそうです。
今の子供達は殆どが病院で産れているので、退院までの間に必ず心エコーの検査があるようですね。ですからその時点で穴が塞がっているかどうか分かるわけです。また、仮に穴が塞がっていなくても5歳くらいまでの間に自然に塞がってしまうこともあるのだそうです。 私の場合は、お産婆さんに取り上げてもらっていた時代でしたので、心エコーの検査はありませんでした。また、、何が原因か知りませんが、残念なことにこの穴が産れ落ちた時に塞がらず、その後も穴が開いたままで、尚且つこの年まで何の症状も出なかったと言うことなのだそうです。
はぁ~、先天性ですか・・・
今までトライアスロンやフルマラソン、スキューバーダイビングなど色々ハードなこともしてきていますが、昨年秋までは全くといっていいほど元気・元気の人間だと思っていましたし、感じていました。それが、先天性って言われてもなぁ・・・・・
開いている穴の大きさがどれ程のものなのか、確認するためにカテーテル検査をすることになりました。その場で日取りが決まり、1月30日で1泊だそうです。
こうして私の入院生活が始まりました。