一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

参議院議員宿舎移転問題

2007-09-06 | まつりごと

改築すればいい…参院議員宿舎の移転、視察の都知事が反対
(2007年9月5日(水)23:14 読売新聞)

東京都千代田区紀尾井町にある参議院清水谷議員宿舎の移転計画について、東京都の石原慎太郎知事は5日、猪瀬直樹副知事とともに約100メートル離れた建設予定地を視察し、「ここをつぶすのは反対」と計画に反対する考えを示した。  

予定地は、多くの樹木が残されている紀州徳川藩邸跡の国有地。都の風致地区に指定されており、建物を建てる場合には、都知事の同意が必要となる。


現在の参議院清水谷議員宿舎は清水谷公園(確かに樹木がうっそうと茂ってます)の南隣(こちらの地図参照)のH型に配置されているの建物のようです。
移転予定先は記事から推察するとこの右側の空白部分あたりになるのでしょうか。
たまに近くを通ることがあるのですが、あまり記憶にありません。


清水谷公園は周囲を高層の建物に囲まれている(そもそも文芸春秋本社や紀尾井町ビルよりも低い「谷」のところにある)のであとひとつ建物が建っても、という考えもあれば、貴重な緑を守ろうという考えもあると思います。

都市計画上は後者にたって風致地区に指定しているので、石原知事のスタンスからは特に、国に言われたからといってハイと簡単に今までの基準を曲げるわけにはいかない、ということになるのでしょう。
それならいっそのこと、東京にオリンピックを誘致したら選手村をオリンピック開催後は議員宿舎として提供する、くらいぶちあげてほしかったですね。


ちょいと考えたのですが、議員宿舎を新築する代わりに現在の宿舎の跡地に序目を植え替えて清水谷公園を拡張する、という選択もあると思います。
通行人にとってはその方がありがたいです。



ここでトリビアをひとつ。
「紀尾井町」の地名は、このあたりに紀州徳川家、尾張徳川家、井伊掃部頭の屋敷があったことからついたとか。

現在でいうと上智大学から紀尾井ホールの一角が尾張徳川家、ホテルニューオータニの一角が井伊掃部頭、文芸春秋本社から紀尾井町ビル、清水谷公園、グランドプリンス赤坂(旧赤坂プリンスホテル)の一角が紀州徳川家のお屋敷になります。

議員宿舎は桜田門がらみは縁起が悪い井伊家跡でなくてよかったですね。

コメント
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