一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

Asian Carp

2007-09-20 | 余計なひとこと
海外のニュースのコーナーで、最近アメリカで"Asian Carp"問題が取り上げられています。

これは中国産の鯉の一種で、元々は池などの藻などを食べさせる「生物農薬」として輸入されていたものが、養殖池の氾濫などで川に逃げて野性化し、大繁殖してしまったものです。

この魚(正式には数種類ある)はモーターボートのエンジン音などに反応し水面から飛び上がるのが特徴で、ボートに乗っている人にあたって怪我をさせることもあるそうです(動画はこちら)。

しかも雑食性で巨大化し天敵もいないために、他の魚を根絶し生態系にダメージを与えてしまうのが問題です。
生息地もミシシッピ川を遡り、イリノイ川から五大湖に迫っていて、イリノイ州では電気ショックの防護装置をつけるなどして五大湖への進入を防いでいるそうです。
(詳しくはNational Public Radioの記事などを参照。また当初の導入の歴史などはこちらが詳しいです。)


でも、そもそも現在のアメリカ国民のほとんどが「外来種」なわけですから、あまり自分のことを棚にあげていうのもな、などとも思ってしまいます。
しかも「当初外来種」の白人は「後発外来種」に対して30年位前までは人種差別を、現在では移民排斥運動などをしているわけで、従来の生態系への破壊的影響だけでなく自らを防衛する能力はAsian Carp以上かもしれません。


あ、Asian Carpへの敵意は実は近親憎悪だったのか・・・
コメント
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