政府 官邸の政策会議を削減へ
(2007年9月27日 6時28分 NHKニュース)
総理大臣や官房長官がトップを務める政策会議については、前の安倍内閣が「教育再生会議」や「集団的自衛権の行使をめぐる有識者懇談会」を新たに設置するなどして数が増え、官邸によりますと、福田内閣が発足する直前の段階でおよそ80に上っていました。これについて、政府高官は、26日、「省庁などに任せられるものは任せないと官邸がいざというときに機能しない」と述べるなど、数が多すぎて十分に機能していない会議もあるという指摘が出ています。
このため、政府は、福田内閣が26日に正式に発足したのを機に政策会議の数を削減することになりました。具体的には、会議としての報告や意見をまとめた「アジア・ゲートウェイ戦略会議」や「『美しい国づくり』企画会議」などはすでに廃止されたことから、役割を終えている会議や長い間開かれていない会議などについては順次廃止していきたいとしています。
政策会議は小泉内閣において官邸主導を実現するために多用されたのがはしりだと思うのですが、あまりに官邸主導が多くなりすぎると結局官庁の仕事を肩代わりするだけ、場合によってはもっと悪い屋上屋になってしまいます。
また何を「主導」するかのメリハリがなくなると、そのうち政策会議同士のつばぜりあいなどがおきて、結局もうひとつ官僚機構を作ったと同じことになってしまいますね。
80もあったらそれらの中の優先順位を考える政策会議が必要になりそうです。
一気に10くらいに減らしてしまえば、福田内閣が何を課題と考えているかがわかりやすくなっていいと思います。