写真は丸ビルの前からイルミネーション越しに見た風景。
右側の低いビルが鳩山弟元大臣が解体工事を止めた東京中央郵便局。
左側の高層ビルが、中央三井信託と統合を決めた住友信託の東京本社が入ってるビル。
真中の高層ビルは、ダヴィンチのSPCが持っていたんだけど、ローンをデフォルトさせてしまって現在金融機関の管理下にあります。
それぞれの師走。
今週号の日経ビジネスの中国特集。
エズラ・ボーゲル氏のコメント
政治が指導力を発揮できるのは、共産党一党支配体制だからです。「一党支配はいつかは崩壊する」かもしれません。ただ意外に見過ごされているのが、中国共産党が自己変革を遂げてきたという事実です。
宋文洲氏
官僚が優秀だから日本経済は発展している。日本人は皆勤勉に働くから米国を凌駕しようとしている。当時の日本で、盛んに言われていたことです。この「官僚」を「共産党」に、「日本人」を「中国人」に置き換えたことが、今の中国で言われています。
高度成長期には官僚主導の経済運営が適しているのは当たり前です。・・・国民が勤勉だと言う話にしてもそう。今日頑張れば明日はもっと豊かになれると思えば、誰だって頑張れるはずです。
今回の民主党政権誕生も、一党支配だった自民党が自己変革の方向性を見失った(または自己変革する能力を失っていることが明らかになった)がことにあるわけで、民主党政権の課題も「今日頑張れば明日はもっと豊かになれる」と思う政策を作れるかがポイントになると思います。
ただ、今のところは「今日我慢すれば明日は・・・、ん?大丈夫なんだろうか?」という感じなんじゃないかと思います。
エズラ・ボーゲル氏の言うには、中国は国家直轄の研究機関で過去300年にわたり欧米や日本の興亡史を精緻に洗いなおしているそうです。(これを「国家の帝王学」の研究と表現しています)
傍から見ると、何が問題なのか、その中国の研究機関にちょっと聞いてみたいものです(教えてはくれないでしょうけど)。
あわせて、ボーゲル氏は「1970年代の日本は世界のことをよく勉強しましたが、今はそれほどでもありません」とも言っていますが、我が家の火事を消すヒントは隣の家にあるかもしれないわけで、「○○追随」とか議論でもすぐにレッテルを貼らずに冷静に知恵を内外に求めていかないと仕方のない状況のようにも感じます。
ホントは「一党支配崩壊後のいい見本」として中国の研究対象になるくらいでないといけないんでしょうけど。