鳩山内閣はいろいろすったもんだしてますが、政権が変わるということは今まで表に出なかったことが出てくるという意味ではいいのではないかと思います。
民主党も批判する側から批判される側に回ることで、いろんな意味で棚卸しのチャンスととらえてほしいです。
今まで出た中で鳩山首相の政治資金問題が最たるものです。
これは世襲問題と政治資金については『世襲議員のからくり』でも問題提起がされていましたが、そのなかでも資産家のほうが政治資金の調達に有利で、しかも世代間の資産移転もできてしまうのであれば、問題の根はより深いと思います。
(鳩山氏本人は本当に知らなかったのかも知れませんが、資金の心配をせずに政治活動が出来てしまうということ自体が相当なアドバンテージですよね。)
さらに、先週号の週間ダイヤモンド民主党最大のアキレス腱 労働組合の腐敗 はその意味でタイムリーな特集でした。
「○○危険度ランキング」ばかりではなく、もっとこういう特集に力を入れてほしいものです。
また、こんな話も。
郵政3社で横領14億、金融庁が業務改善命令
(2009年12月4日(金)23:33 読売新聞)
日本郵政グループは4日、国内の3郵便局とゆうちょ銀行千種店(名古屋市)で、顧客の貯金を横領するなどの不祥事が相次ぎ、被害者計103人、被害総額は14億6000万円に上ったと発表した。
金融庁は同日、これに先立ち、グループ内のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険、郵便局会社の3社に対し、内部管理体制の強化や再発防止策の策定などを求め、業務改善命令を出した。同庁による日本郵政グループへの行政処分は2007年の民営化後、初めて。
日本郵政も民営化されて金融庁の監督下に入ったので、身内で内々に処理することができなくなったということはいいことだと思いますし、民営化見直しの議論の際に、特定郵便局とかJP労組の「お手盛り」が復活しかねないというデメリットについても議論してほしいものです。
事業仕分けも第二弾があるようです。
事務次官の廃止検討 仙谷刷新相、仕分けは第2幕実施へ
(2009年12月5日(土)03:00 朝日新聞)
仙谷由人行政刷新相は4日、朝日新聞のインタビューに応じ、政治主導を進めるため、公務員制度改革のなかで官僚の最高ポストである「事務次官」の廃止を検討する考えを明らかにした。行政刷新会議の「事業仕分け」の結果に対しノーベル賞受賞者らが反発していることを踏まえ、「仕分け第2幕」を来週にも実施する方針を示した。
この記事自体焦点が絞られていないのですが、とりあえず第一弾の仕分け結果を改めてみてみようと思い 行政刷新会議のサイトを見ると、「ワーキンググループの評価結果について」というファイルが見られるのですが、中身は「評価コメント」と「評価結果」だけで、予算要求側の主張がないので評価の意味合いがわかりません。
せっかく情報公開するなら、そこまで公開しないと、相変わらず「公開処刑」と言われてしまうように思います。
そんなこんなで、すべてにおいて「今までどおり」「前例踏襲」が効かなくなるというのは、頭の体操にもなるし、関係者それぞれが改めて能力を試されるのでいいことなのではないかと思います。
普天間基地の話は自分自身消化できていないので、いずれまた。