Twitterのほうで書いたのですが、中国(上海)は急成長の途上にあるためか「あがり」感がない、という話。
結局、国民としては、自分が手に入れた資産に関する権利が守られるという保証はなく、また社会保障(年金制度ってあるのかしら?)についても期待していないので、とにかく稼げるときに稼ごうということなのかもしれません。
前にも引用しましたが
The trouble with the rat race is that even if you win, you're still a rat.
-Lily Tomlin
(でも、アメリカ人や日本人も、ratを卒業できたと思っていたら賭け金をつぎ込んでいた先がrat raceだったという笑えない状況があるわけですけど。)
その結果、先の日経ビジネスで宋文洲氏曰く
官僚や成功した企業家など、金持ちになるほど自分の資産を国外に移そうと躍起です。
ということになるのでしょう。
ハムスターが餌を隠して取っておくようなものですね。
でもハムスターはしばしば隠したことを忘れてしまうのですが(笑)
同じ日経ビジネスの中国特集でポスト胡錦濤は誰になる?という記事もありましたが、政権(というのかな?)交代があると党や行政機関の有力者も入れ替わるでしょうから、それに備えてさらに個人資産の移転は進むのかもしれません。
日本企業も、中国企業と合弁会社の資本に香港のSPVなどを通じて知らないうちに中国人有力者のお金が流れていて、その有力者が失脚した瞬間に「資産の海外逃避に加担した」として摘発されてしまうというようなリスクも意識した方がいいのかもしれません。
PS
ネズミつながりというだけですが、上海ディズニーランドの認可が下りたそうですね。