弁当の路上販売「ルール違反」 東京・中央区が指導強化
(2009年12月7日18:40 日本経済新聞)
「弁当の路上販売はルール違反です」。東京都心のオフィス街でランチタイムのサラリーマンらが愛用している弁当の路上販売について、東京都中央区は来年1月から販売業者の指導を強化する。業者の多くは都条例に基づく「行商」の届け出をしているが、本来は路上に立ち止まっての営業はできない。同区は衛生上の問題や、近隣店舗からの苦情を指導の理由とするが、懐事情の厳しいサラリーマンらへの影響は少なくなさそうだ。
元ネタはこちら:中央区路上での弁当販売に関する監視指導を強化します
食品衛生夏期対策期間(6月から8月まで)を中心に、弁当などを保健所に持ち帰り、衛生状況の検査(細菌検査)を行っています。その結果は「平成21年度食品衛生夏期対策事業の実施結果について」の表2「細菌検査結果一覧」により公表しており、不良率が高く(59%)になっています。
衛生に神経過敏になっている現代人はかえって感染に弱いなどと言われますが、サラリーマンは日々雑菌と接触しながらしぶとく適応しているということなんですね(笑えないか)。
それと、平成21年度食品衛生夏期対策事業の実施結果についてを見ると、「サラダ・そうざい類」の40%、「生食用食肉」(ユッケとかレバ刺し、馬刺しとかですかね)の49%というのも店舗で扱っているにしては相当高率だと思いますけど。
まあ、それだけなんだかんだ言っても現代人も強いのかもしれません。
僕の勤務先の周辺にも昼飯時には「屋台村」と化している一角があります。
最近の基本は500円で、即席味噌汁と缶のお茶(どちらも聞いたことのないメーカー製)がついてます。
原価率を考えるとちょっとまずいんじゃないかというギリギリの線なので、僕自身はほとんど買わないのですが、時間がなくて買うときは、中身を見て火を通しているかとか転売モノの惣菜だったらどうするなどと考えながら選びます。
上の記事のサラリーマンだって「愛用」しているわけではないと思いますけど。
こういう屋台のほかに、軽のワゴンの荷台で寸胴に入れたカレーや麻婆豆腐を売っている車も日替わりで来ていて、こちらのほうが安心感は高いですが、OLに人気なので並ばないと買えない、売り切れになってしまう、というデメリットがあります。
でも「行商で弁当を販売するときには」を読むと、調理又は加工行為は禁止されているようなので、本来はアウトなようです。
お店を見ていると、若い店員の店とか、インド・スリランカ人風の人が売っているカレーの店(実はこの店は近所に実店舗があって、以前行ってみたら全然美味くなかった。ただ、弁当店は流行っているみたいなので、弁当だと期待値が低いということなんでしょう)などが売れ行きがいいようで、何かにつけ商売は難しいなと痛感します。
まあ、弁当を買っているサラリーマンの方だって不良率は59%以上だったりするので、お互い様ということかもしれませんけどね。