最近たびたび取り上げてますが、この人は至極真っ当な人だと思います。
たぬきちの「リストラなう」日記
書籍化を決めた経緯を話します
新潮社に「頼みます」と言った後、それでも僕は、始終「書籍化は止めた方がいいかもしれない」と思っていた。
6月から失業者=求職中になる。雇用保険の失業給付は是が非でもほしい。僕には印税なんかよりこっちのほうが大切だ。額も印税より大きいし。
5月20日に初めてハローワークへ行ったとき、相談したのはそのことだ。幸い担当者は「在職中に書いた原稿が本になるのは、失業給付の問題になることはない」とはっきり言ってくれた。それを聞いてやっと安心した。もしここで「給付資格を喪失します」と言われたら、新潮社のチームに土下座して「やっぱり止めてください」と頼もうと思っていた。本当にドキドキだった。だから僕のなかで本気で「書籍化するぞ」と決めたのはこの日だといえる。もっと早くハロワに行っておけば良かった、とも思う。ていうかこういう話が持ち上がったらすぐ行けよ、ということか。
(中略)
もしかして普通の人は「成功すれば印税のほうが失業給付なんかよりずっと巨額になるんじゃない?」と思うかもしれない。「自分なら失業給付より印税を選ぶ」という人は多いのだろうか。
僕はまったくそうは思わない。生きていくうえで一番大切なのは、一時の大金ではなく、ちょっとずつ得られるちょっとのお金の連続なのだ。そして毎日仕事があることだ。仕事のない人生は辛い。
たぬきちさんは出版社に勤務していたので、書籍の世界が『ブラック・スワン』における「最果ての国」だということが骨身にしみているということも影響しているのでしょう。
それ以上に、たぬきちさんの転職先を決めずに退職勧奨に応じるということ=無職になる覚悟がつたわってきます。
自分にはその覚悟はないなぁ、ということも痛感。