高知県立文学館で 昨年暮れに亡くなった 宮尾登美子さんの追悼展を
やっており行ってきました。
数々の愛用品や 愛した着物などたくさんが並んでおり 撮影禁止が
残念ですが 受付のお姉さんに許可をもらい 入口の写真を撮りました。
楷書体のお手本のような 美しい字で埋められた原稿用紙など 時間を
かけて見たのち 近くの高新ホールへと移動しました。
『ありがとう 宮尾登美子さん 88年の生涯を偲んで 』 と いう演題で
県出身の山本一力さんと 宮尾さんとご縁が深い 檀ふみさんの対談を
聴くためです。
対談の最初に 宮尾さんの出世作『櫂』の冒頭部分を 7-8分に渡り
檀ふみさんが朗読しました。
ヤマモモ売りから一升マスで買い 皆で食べるくだりで 朗読では定評がある
檀さんの声に 会場中が聴き入りました。
宮尾さんとの思い出を お二人の対談形式で進められ 一力さんが語るには
10数年前 初対面の一力さんに 宮尾さんは開口一番
「あんたは 舎弟やき」と言ったそうです。
2009年 宮尾さんが文化功労者に選ばれたとき 気の利いたプレゼントをと
がぜん張り切った舎弟は どんなお祝い品がいいか 姐御に聞いたそうです。
姐御は 土佐弁で答えました。
「一力さんも どうせ選ばれるに決まっちゅうき 貸し借りなしに しちょきましょう」
舞台には檀さんが 宮尾さんからいただいた着物が掛けてありました。
宮尾さんの幼い頃からの写真がスライドで流され 後年宮尾夫妻が
クイーン・エリザベス号で旅したとき 出港前の港での写真は 檀さんが
いただいた ↑の着物を着ていました。
お二人の対談は面白く あっという間に 予定の1時間半を過ぎており
またの講演を楽しみに 自転車を踏み 家路につきました。