くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

小指の思い出。

2018-04-20 | 日記

2時間もののサスペンスを観ていても いつの間にか居眠りして 犯人がだれか
分らず終わるは 毎度のことです。

うつらうつら そのいっときの何と気持ちのいいことか 午後の短いまどろみは
何ものにも替えられません。

そんな時階下のチャイムが鳴り はいはいと 寝ぼけまなこで1ー2歩踏み出すと
イタッ!  柱の角に 思いきり足の小指をひっかけ その場にうずくまりました。

   

あまりの激痛に   ううっと転げ涙が出ます。今度こそもげたに違いないと 恐る
恐る見ると 60数年もの歳月を 持ち主と苦楽を共にしてきた小指は ちゃんと
定位置に付いておりました。

物につまずく と一般に言いますが 物にけつまずく と方言では言い つまずく
になぜ けつが付かねばならんのか できるならば何代かさかのぼり ご先祖様に
聞きにいけば ルーツも分かるろうと思います。

写真だけで知る曾祖父はなかなかのイケメンで 小指の思い出はきっとあるはず
あ 足ではなく手の小指です。それがいつからか   父の代から種が崩れたというか。。

痛い目にあいつつ 小指は今回も無事でしたが 丸一日たった今も痛みます。




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門田のコロッケ。

2018-04-18 | 日記

門田の味   惜しむ列   名物精肉店   歴史に幕    の見出しで昨日の高新朝刊に
門田精肉店が創業70年以上の歴史に 幕を下ろした記事が載りました。

記事によると 4月10日閉店の予定が 多くのリクエストにより 16日までの
延期となり   いよいよ最終日には 門田の味を惜しむ長い列ができたとのこと。

 

戦後間もなく開業した門田精肉店は 多くの買い物客に親しまれ 高知市の台所
大橋通の顔のひとつでしたが 技量を持った従業員の高齢化などで これ以上は
続けられず やむなく閉店との記事です。

皿鉢祭りの豪華な皿鉢料理は この店の前から南に延び 道を挟んだ向かいには
ひろめ市場があって お城にも県庁にも近く 高知市の中心地に店はありました。

門田の代名詞ともいえるコロッケはもちろんのこと 他のお惣菜も人気があって
県民に長く親しまれた門田精肉店の廃業は 寂しくてたまりません。

この店から目と鼻の距離に私の母校はあり 母 本人 娘 孫と 卒業生の中には
四代にわたり この店に通った一家もあります。

学校帰りに 帯屋町の路地裏ベンチで 友と食べた門田のコロッケを忘れません。
50年ほど昔の 消費税など言葉さえ知らぬよき時代に コロッケはたしか 1個が
2ー30円だったと思います。

またひとつ 県民の昭和が消えました。

 

 

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中土佐町久礼2。

2018-04-16 | 日記

中土佐町立美術館からすぐの距離に 久礼の大正市はあります。

純平と八千代の町土佐久礼で 40年前 土佐の一本釣りの長期ロケが
ありました。今の久礼は40年前とは比較できぬほど 家並がきれいです。

母がまだ家にいたころ ドライブを兼ね干物を買いに 月一で大正市へ
行きましたが 母が施設へ入って足が遠のき 久々にここへ来ました。

 

大正市の入り口では 昔から同じ店構えで 昔と同じく 手で突くトコロテンを
売っており 店内で食べられます。かつおダシに生姜を効かせ 一杯200円です
 

大正市は以前より店が減りました。そんな中でもここ田中鮮魚店だけは繁盛で 店頭に
並べた干物 かつおのタタキ 生かつおの柵が 並べる先からどんどん売れていきます
 
 
 

この日の一番は 久礼上りと書かれた初かつおで17,400円! とても手が出ません
前に置かれたかつお2匹は これも久礼上りと書かれた小型で どちらも2,700円
かつおは大きさで こんなにも値が違うのですね
 
 

お客さんは田中鮮魚店で魚を買い 通りを挟んだ向かいの食堂で ご飯と味噌汁を注文し
待っていると 先ほど買ったかつおの柵が 波型のお刺身になり出てきます。皮付きかつお
タタキ 石鯛のタタキの3種類です。朝 久礼港へ上がったかつおは 弾力があります
 
 

食堂(漁師小屋という名前あり)は有名人の色紙でいっぱいです。大正市がメディアに紹介
されるたび 田中鮮魚店が取り上げられ 大正市といえばここ!  の有名店になりました。

慶応大卒の田中隆博現社長が 30歳の時 一流商社をすっぱり辞め 郷里へ帰って家業を
継ぎ 魚屋になったことが 毎度紹介されるからです。

慶応出の四代目社長はその才覚で 売るだけの魚屋ではなく 買ったその場で食べられる
食堂を開き 魚が苦手な若者層にも人気です。この日は平日ですが食堂は満員で   相席した
地元のじいちゃん二人が 週に2回 ここでかつおを食べるが楽しみでね とのことでした 
 
  

食堂は外席もあり この日も若者グループが お刺身の皿鉢を囲んでいました
 

さあ お腹も張ったし 帰ることにしましょう。以前は見なかった津波の避難塔が
あちこちに建っていました
 

大正市へ行くと ついつい買いすぎ病が出て あとで後悔します。この日の買い物は
カマスの干物2列 ウルメ2パック カチリとちりめんじゃこ 久礼名物のくれ天です
 

月一で母と大正市へ通った時代に 毎度買うおばあちゃん店は 戸板を2枚置き干物を
並べた店で 全部売れると戸板を片づけ 店主とともに店も消えます。

カマスの干物を1列買うと クーラーボックスからアジの干物を2枚出して また来て
ちょうだいねと にっこり おまけをくれるおばあちゃんでした。

今回その戸板店が見当たらず近隣に聞いてみると 数年前 店主は天に昇ったとのこと
母には黙っています。

  

 

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中土佐町久礼1。

2018-04-14 | 日記

高知市から西へ 高速道路を30分ほど走れば 中土佐町久礼へ着きます。
中土佐町立美術館で 土方佐代香さんの個展をやっており 見に行きました。
土方さんは県内若手洋画家の一人で 現在 高校の美術教師をしています
 

小さな漁師町の美術館ですが なかなかおしゃれな建物で 入口にはヘテという
トトロに似た韓国の狛犬が 左右に座っていました
 
 
 

作品は 野蛮人にはいまいち 素晴らしさが理解できんものが多かったですが 横幅が
4㍍以上ある題名ムーンリバーが↓ たいへんな力作であることは 素人にも分かります
 

明るい色彩の作品が多く 以前と比べると 写実的になったそうです
 
 
 

どちらかと言えば 土方さんのスケッチ画が 私は好きだなぁ。。
 

小さいけれど立派な中土佐町立美術館は 地元出身の実業家 故町田菊一氏がコレクション
と共に    土蔵造りの建物を町に寄贈したそうで 氏と親交のあった司馬遼太郎氏による書が
玄関前の 石碑に刻まれていました
 
 

中土佐町立美術館には 著名作家のものが多数コレクションされており 季節ごとに
作品の入れ替えがあるそうです。 65歳以上の入館料は 200円という嬉しい値段です。

横山大観の軸と 竹久夢二の手紙を撮りました。夢二はなかなか達筆です
 
 

美術館で長くときを過ごし お昼が近い時間になりました。中土佐町といえばもちろん
久礼の 大正市へ行かねばなりません。

久礼は県出身の漫画家 故青柳裕介氏の「土佐の一本釣り」の舞台になった漁師町です。
あれから40年経ち今の若者は あのヒット作を知らんでしょうね。今から行ってきます。

 

 

 

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一周忌法要。

2018-04-12 | 日記

昨年4月に89歳で亡くなり 私が喪主になりお葬式をあげた おばの一周忌です。
命日の前日お墓へ行き しきびと花をあげてきました。

当日朝 お墓にお参りしてから おばの菩提寺である29番札所    土佐国分寺へは
約束の時間より 40分も早く着きました。

 
 

しだれ桜は終わっていましたが牡丹が咲きはじめており あたり一面に香っていました。
牡丹は百花の王 の名の通りに あでやかな姿に和傘が似合います
 
 
 

約束の時間より早く 住職さまが一周忌法要を始めてくださいました。久しぶりに聞く
般若心経と線香の香りに 身が引き締まる思いです
 

内輪の者だけの数人でしたので 早く終わりました。もう一度 みごとな牡丹を見てから
帰ろうと広い境内へ出ました。牡丹はつぼみがたくさんあり まだしばらく楽しめます
 
 

昨年はお四国途中の 31番竹林寺を打ち終え入院となり 巡礼が途切れましたので
次回は 32番禅師峰寺からになりますが 歩けるだろうか の不安はあります。

 

前を歩くお遍路ご夫婦は 車でお四国巡礼をしており 1ヵ月をかけゆっくり88ヵ寺を
回ると言います。遍路宿に泊まりながら その日の体調と相談しつつ ノルマをかけず
年に一度の結願をするそうで ゆったりと実りのある こんな老後に憧れます。

昨年 おばの葬儀を終え夕方帰ると TVは ペギー葉山さんの訃報を伝えていました。
ペギーさんも一周忌です。  あれから一年 一年なんて あっという間ですね。

 

 

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